NHKのドラマが大健闘・民放よ、がんばれ・・・
「NHKをぶっ壊す」をキャッチ・フレーズにする政党がある。
党首が暴漢に襲われた。一命は取り止めたようだが、暴力はあかん。
言論には言論であるべきだ。1日も早い快癒を祈る。
テロの話ではない。NHKが放映するドラマの話です。
フジテレビがああなったからではないが・・・民放のテレビドラマが面白くない。ドラマプロデューサーの石井ふく子氏(98歳)は橋田寿賀子・平岩弓枝ら脚本家たちとタッグを組み、ホームドラマを世に送りだしてきた。
令和の今も制作意欲に満ちている。
最新作は13日夜9時からTBS系で放送された「わが家は楽し」だ。
陳腐で石井さんも焼が回った。山田洋次監督もよく付き合った感あり。
石井氏曰く「もうテレビを見るのが嫌ですね。でも見なきゃ勉強にならない」
「どういうドラマを作っているか。勉強のため、仕方なく見る」という。
なぜ、そう言い切れるのか。「最近は視聴率や強いアクセントを求めてか
殺人のドラマが多過ぎる。でもどうして殺さなければいけないのか?
殺さなくても、その手前で、心の中で、例えば家族の在りようとして
人間の葛藤やぶつかり合いは描けるはずです。人の命は大事です」と憂慮する。
それって刺激を求めることで視聴率を稼ごうとする民放ですよねぇ。
NHK・最近は味があるドラマが多いと思っている。大河ドラマ「光る君へ」も
平安貴族の姿を丁寧に描いた。私は傑作だったと思う。
今放送中の「べらぼう」(蔦重栄華乃夢噺)も素晴らしい。江戸時代・日本人の識字力が背景にあって次々と「出版のプロデュース」をする蔦屋重三郎。今後の展開が楽しみだ。視聴率なんてどうでも良い。とは思っていないだろうが・・・
この作品を見ないなんて・・・と思う。
今、日本でこれだけ、予算を掛けてテレビドラマを作れるのはNHKだけだ。「雲霧仁左衛門」も含め時代劇を真面目に作れるのもNHKだけ。
NHKをぶっ壊されては困ると思う。それと火曜日のドラマも良い。今月終わってしまったが(NHKオンデマンドやアマゾンプライムで配信されている)
「東京サラダボウル」は「外国人への偏見や差別」に一石を投じる実に考えさせられるドラマだった。全話を通してタイトルが異なる二つのものを並べている。
「サソリと水餃子」「赤ちゃんとバインミー」など。「多様性・共生」といった言葉で強調しないところに制作統括の深い洞察がドラマ全体に滲む。ぜひご覧頂きたい。その前の夜間中学を取り上げたドラマも実に味わい深かった。
オマエはいつドラマを見るのか。よくそんな時間があるものだと言われるのだが。テレビドラマは「世相の映し絵」です。一応、全て見ます。ただし、第一話を見て・・こりゃあかんと思ったら、ポイです。
これはと思ったら・・・ビデオですね。(元々ビデオですが)
広告の仕事は厳しいものです。
社会に受け入れられなければ、クライアントの役には立ちません。
情報誌もそうです。読者がなるほどと納得いく紙面にしなければ・・
継続できません。べらぼうの主人公・版元の蔦重と同じです。
民放のドラマはどうしてあかんのでしょうか。石井ふく子さんは「人の命」を大切にしないからだと喝破。私は営利に走り過ぎているからではないか。
コストの掛け方に問題があるのではないか。カットだけで知恵がない。Goto
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