夏本番です。

暑さと災厄(さいやく)を祓う風鈴

昔から1年間で最も暑い日は梅雨明け三日と申しますが。
北海道の釧路でとんでもない39度っていうのですから・・・
この夏が猛暑になるのは当然ですね。
梅雨明け何日は猛暑日だなんて悠長な話ではないですね。

私は「思わず口に出してしまう」こともありますが。
いくら暑くても、挨拶に「暑いですねぇ」とか「お暑うございます」は自分からは使わないようにしてます。相手に言われた場合は「それがどうした」「夏は暑に決まっちょる」「自分の健康は自分で守れ」と言いたいのだが。

「何もそんなことでムキになって、相手の感情を害する必要などない」と家人に叱られ自重している。そうですよねぇ。暑いかどうかは人それぞれですね。
そこはグッと堪えて「そうですね」で打ち切るようにしている。

私も高齢者ですが。連日、高齢者が熱中症で搬送されるニュースに・・
なぜ、自分のことは自分でなんとかしないのか?甘えているのではとは言わないが、「暑ければ自分の知恵で対策を立ててはどうか。周りの人たちに迷惑をかけない」というのは、まずは立派な生き方だと思うのだが・・・

日本には古来より庶民の知恵で伝統的な暑さ対策がある。
五感を使った「涼」の取り方って日本ならではと思う。
エアコンに頼りすぎず知恵をだすのも良いですね。列挙してみます。

1・かき氷・火照った体を冷やすに手っ取り早い。
冷蔵庫の氷を活用すれば良いのですから・・・夏の風物詩です。

1・行水ってのもあります。今時はタライがないですが。
水風呂に入るのも良い。昨今はゴルフ場にも水風呂があります。

1・打ち水ってやつもいいねぇ。気化熱で温度を下げる。合理的です。
路地裏の風情も演出、好きですえねぇ。

1・怪談話・・・「背筋が凍る」っていいます。スマホで聞けます。
私は怖いのは苦手ですが。話で心理に涼をとる、納涼文化っていいます。

1・音で涼を感じる。風鈴なんていうのはいいですねぇ。
飛騨高山の夏の風物詩に、桜山風鈴まつりがあります。
約2000個の風鈴や生け花を浮かべた手水舎に夏の彩りを演出します。
風が吹くと一斉に風鈴が鳴り、ひととき暑さを忘れます。

因みにですが。
風鈴のルーツは、仏堂や塔の軒下に吊り下げる「風鐸(ふうたく)」に由来。風鐸は魔を祓う道具で、その音が届く範囲は清浄であるとされる。室町時代以降には、我が身に訪れる災いをはねのけるため、貴族たちが自宅に風鐸を吊るすようになったとか。

江戸時代には風鈴売りが出現、庶民にも夏の風物詩として親しまれるように。「風鈴祭り」川越氷川神社。西新井大師、おふさ観音。如意輪寺。各地の神社仏閣で風鈴祭りが。数多の風鈴に風が注ぎ、訪れる人への涼と災厄を祓う。

今日から8月・夏本番です。
猛暑が続きます。自分なりの対策を立てて乗り切ろうではありませんか。
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