米建国250年ー日本は何処へ向かうのか

3択しかないのか?

「昨夜は一晩中、花火の音が鳴り響いて寝不足だよ」ロサンゼルスに住む友人から、そんな便りが届いた。7月4日、アメリカは独立宣言から250年という大きな節目を迎えた。建国記念日を心から祝い、街中が花火に包まれる。その姿は、いかにもアメリカらしい。

あなたはアメリカという国に、どんな印象を持つだろうか。

日本人にとってアメリカは、決して単純な存在ではない。先の大戦では敵国として戦い、広島・長崎に原子爆弾が投下され、多くの尊い命が奪われた。敗戦後は日本を占領し、沖縄は30年以上にわたり統治された。この歴史は決して忘れてはならない。

一方で、日本は戦後、アメリカの安全保障のもとで復興を遂げ、民主主義、市場経済、科学技術、エンターテインメントなど、生活の隅々までアメリカ文化の影響を受けてきた。映画も音楽もスポーツもファッションも、私たちは知らず知らずのうちに「アメリカナイズ」されてきたのである。

政治も経済も同様だ。「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」と言われて久しい。ドルの動き一つで日本経済は揺れ動き、安全保障は日米同盟を基軸として成り立っている。現実を見れば、日本はアメリカと極めて深く結び付いた国である。

しかし、冷静に歴史を振り返れば、アメリカは建国250年の若い国でもある。豊かな資源と広大な国土に世界中から野心あふれる移民が集まり、幾多の対立や葛藤を乗り越えながら発展してきた。人種問題、貧富の格差、政治的分断という深刻な課題を抱えながらも、イノベーションを生み出し、圧倒的な経済力と軍事力で世界を牽引してきた。その底力には、率直に敬意を抱かざるを得ない。

友人が冗談交じりに、こんなことを言った。「日本が生き残る道は三つしかない。核武装して真の独立国になるか、中国の一省になるか、それともアメリカの51番目の州になるか」

もちろん乱暴な議論である。中国の体制に日本人は容易になじめないだろうし、核武装だけで真の独立が実現するほど国際社会は単純ではない。だが、その言葉の裏には、「日本は自らの進路を主体的に描けているのか」という問いがあるように思う。

経済、軍事、情報、教育、文化――。グローバル化が進み、地球がますます小さくなる中、日本は何を守り、何を変えていくのか。アメリカから学ぶべきものは大いに学びながらも、日本人としての精神や文化、誇りまで手放してはならない。

建国300年へ向かうアメリカ。その歩みを見つめながら、同時に日本建国の歴史の重みと、日本人としての在り方を改めて考えたい。250年の若き超大国に学ぶべきは学ぶ。しかし、日本は日本である。その覚悟だけは、決して失ってはならない。Goto

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