男性の財布をジャックしそう。女性を魅了する広告の話です。
世の中には、様々なジャックがあります。
飛行機を乗っ取るハイジャック。バスジャック。新幹線ジャック(小説の世界ですが)、企業ジャック。などなどです。
広告の業界も、車内の目に付く場所、ドアー、窓ガラス、中刷り、天井そして、外側などを、同じ広告で埋め尽くす電車ジャックや、街全体を同じ広告で埋める、OOH(アウトオブホーム)という街ジャックなどのジャック手法が盛んに取り入れられるようになりました。
ですから、大抵のジャックには驚かないのですが、
10月25日土曜日の日経新聞夕刊には、ド肝を抜かれました。
日経新聞の一面は、15段で横に仕切られています。我々広告屋が新聞広告を語る場合、大概は、何ページの何段広告と表現します。9面の7段広告は、良いとか問題だとか?最終面のカラー5段はクリエーターの独創性が出てるね〜とか、面白いとか、表現します。
25日付け日経、14ページ立て、総段数210段。広告段数は88段の夕刊です。
そのすべてが、全てとは、88段の広告スペース全部と言うことです。
時計と宝石のショパールの広告で埋め尽くされています。それだけではありません。突き出し広告といって、一面の広告面の上、両サイドに四角に突き出た広告も、題字下も、夕刊の広告すべてがショパールです。
私は広告の仕事に携わって、30余年。その日に配達される新聞が、同じスポンサーで買い切られたのは初めて見ました!!!まるで、日経新聞がショパールの会社案内のようです。
このような紙面作りが良いのか悪いのか?
それは読者の判断を仰げば良いのですが?
ヨーロッパを代表する最高ブランド、ショパール150年の歴史に魅了された女性たちが、
男性の財布をジャックしなければ良いがと、心配しながら、指を銜えて日経新聞の紙面を捲ってます。
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