ガンバレ岡ちゃん。

官僚の集合的無意識を打破せよ!!
岡ちゃんなかなかやるじゃないか。と溜飲を下げている。カメルーンに勝った怜悧な岡田サッカー日本代表監督のことではない。生真面目一本の岡田克也外務大臣のことである。
毎日新聞に作家の佐藤優氏が面白いことを書いている。官僚とは難解な試験に合格した偏差値エリートで国家を支配すべきだという集団的無意識を有している。とりわけ、外務官僚は普天間の問題で米海兵隊が沖縄県外に移動しても自衛隊を増強して抑止力を担保することは可能だと考えている。
しかし、普天間の移設先を自民党政権時代の「辺野古」に戻すことによって「国家の重要事項に関しては政権交代で生まれた首相であっても官僚の決定を覆すことはできない。日本国家を支配するのは官僚であるとの、集合的無意識が県外移設の可能性を抑圧しているのだと。
この国は官僚支配だと思っている私としては成程と思う。だとすると、外務官僚の聖域でもある大使の人事権をーそれも最重要国、中国大使にー民間人を登用した岡田外相は、外務官僚の集合的無意識に手を突っ込んで引き剥がしたことになる。
それも、中国だけじゃないギリシャの大使にもあらゆる慣例を無視して金融界から野村証券の副社長を抜擢した。早速、霞が関からは「外交に携わっていない民間人に大国の大使が任せられるのか」との批判の声が上がっているそうだが・・・
鳩山氏が菅首相に「日米、日中、日韓の関係を大切にして欲しい」と総辞職した閣議でメモを渡したのは、この中国大使を民間から登用する意味が込められていたとのだとすると・・・鳩山氏も脱官僚支配政治に抗っていたことが想像できる。
となると、外務官僚の抵抗をはねのけ秘密文書も公開した岡田外相、政権交代の本筋を突っ走っているではないか。岡ちゃんなかなかやるなーと言わねばなるまい。
中国大使に就任した丹羽宇一郎氏「70歳を機に一線からすべて身を引こうと思ったが・・最後の国家へのご奉公のつもりで頑張る」と、不退転の決意で臨むと言う。日航再生の責任者となった稲盛和夫氏といい・・・命を賭しても国家のために尽くす先達には頭が下がる。
W杯予選突破の奇跡が起こるかもしれないサッカー岡田監督への期待と合せ、外務省に奇跡を起こした岡田外相の毅然とした姿勢にも大いに期待したい。 ガンバレ岡ちゃん!!            Goto

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