高すぎる期待と早い失望・・・・・
参院選挙がスタートした。私は、メディアが煽るほど、この選挙に国民は関心を持っていないと思う。投票率も上がらないだろう。結果も劇的な変化はないだろう。なぜなら、今回の参院選は、民主党政権のマニフェストの進捗状態を確認する選挙だからである。
こんな記事を読んだ・・・政治家には難儀な時代だろうな、と思う。高すぎる期待と早すぎる失望。情報社会を通じて人々の反応が加速され、好評も不評も実態よりも強めに出る(私はメディアの責任だと思うが)、移ろいやすい民意がさらに移ろい、為政者は常に世評の風に翻弄される・・・と。
まったく同感。国家財政が破たん寸前だと連日煽り。増税に言及すれば、その前に、やることがあるだろうと批判する。ムダ排除の取り組みをやれば・・・その部分は削るなという。
消費税10%を目安に論議を始めよう言えば・・・メディアはこぞって・・明日から10%になるような見出しを付けて、世論調査の結果・・・増税に失望・・支持率下がると煽りたてる。その煽りで・・また支持率が下がる。
為政者は常に世評の風に・・・の、世評とはメディアの煽りに他ならない。
私がこの参院選、投票率が上がらないと思う理由は・・・メディアの調査結果に表れる・・メディアの煽りに左右される人達は投票には行かないと思うからだ。なぜ行かないのか。皮膚感覚でこの参院選は、この国を左右するような選挙ではないと理解しているからだ。
メディアは、民主党政権の9ヵ月。マニフェストがまったく進捗していないと煽るが?冷静に考えて見ても、子育て手当は支給されたし、高速道路は一部だが無料化になるし、農家の戸別保障制度はスタートしたし、高校授業料の無料化も実現したし、緊急雇用対策の検討も始まったし、社会保障費の2200億円削減は撤回され、診療報酬は増額されたし・・・等など。
民主党がマニフェストの政策各論に掲載された「具体策」155項目で達成したのが35項目。実行中が80項目以上。現時点でのまったくの公約違反はガソリンの暫定税率廃止できなかったのと、年金保険料を年金給付だけに充当できなかった2項だけである。(毎日新聞調べ)
私は、民主党のマニフェストの実施期限は4年間だと思っている。参院選向けマニフェストで修正した部分があればそれは明らかにすればよいが・・・本質的には次回の総選挙時に検証すべきものだと思っている。
物事を変えるには時間が掛る。ましてや、60年間、自民党が築いてきた仕組みを変えようと言うのだから、一朝一夕にできるものではない。政権交代からわずか9ヵ月で評価すること自体に無理がある。心ある国民はそのことをよく理解していると思う。
高すぎる期待と早い失望は国民ではなくメディアの先走りだと思うのは私だけでしょうか?
Goto
6/22 毎日新聞
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