我田引水

調査報道って・・・・ジャーナリズムの異常さの証明じゃないですか?
「政府広報」の認知度に対する意識調査を日本リサーチセンターが実施、その結果を発表した。広告会社にとっては・・・・いやいや・・・テレビや新聞等のマスメディアにとっては実に・・都合のよい意識調査だが・・・・・。
私は兼ねてより・・・マスメディアが第三者機関であっても、市場調査を依頼し、その結果を、自らのメディアで報道するのは・・・常識的に考え、間違っていると思っています。
報道と言うモノは、客観性が必要です。アンケート調査の質問項目は第三者機関が作るものでしょうが・・しかし、その内容は依頼主が依頼するモノです。だとすると・・・新聞社がアンケート内容を決めて、第三者機関が調査するとしても・・・公正で中立とは言えません。そこには依頼主の恣意的なモノが入ります。
また・・・またマスメディアが、自らの足で取材もせず、自らが依頼したアンケート調査結果で、記事を作るなんて・・・とても正常なジャーナリズムが働くとは思えません。
で、その「政府広報」の調査結果。勿論全国紙で堂々と記事になっているのですが・・・私は笑っちゃいました。「現在の政府広報の量」は十分ですか・・・との問いに。「十分です」は10、2%にとどまり、「十分でない」と答えた人は52,3%に及ぶと・・・・。
さらに・・・「政府広報の場として増やして欲しい媒体を複数回答で」と尋ねて「テレビ」68,1%。新聞51,8%と要望が多く。その次に「ネット広告」23,8%だそうです。笑っちゃいませんか?我田引水とはまさにこのことです。
この調査結果は・・・国民としては政府広報をもっと丁寧に記事や番組で流して欲しいとの要望何でしょうが。依頼主は・・・・広報予算をもっと増やさなければ、政府に対する理解が得られない・・・という国民の要望だと・・・すり替えています。
最近はリサーチばやりですが。調査内容と意図をよく理解して答える必要が、国民の側に求められているのかもしれません。それにしても・・・国勢調査って役に立つのでしょうかねぇー。     Goto

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