日本新聞博物館を訪ねて。
横浜駅から、みなとみらい線で、10分。「日本大通り」駅直結。横浜情報文化センターにある日本新聞博物館を訪ねました。新聞命の私としては、一度足を運びたいとの念願叶いました。
会館正面に鎮座するシンボルモニュメントは静岡新聞社提供の巨大な輪転機。
江戸末期から現代までを六期に区切り、言論の自由を掲げ、藩閥政治、軍事政治との血みどろの戦いが繰り広げられた、新聞の歩みを辿る歴史ゾーン。
毎朝、何気なく手にする新聞が取材から編集、印刷、配送、配達の仕組みと、最先端技術を駆使して、読者が手にするまでを丁寧に描く、現代ゾーン。
それに、常に日本の広告をリードしてきた新聞広告。広告の仕事に携わるモノなら、写し出される広告紙面の変遷に哀愁を覚えると同時に、仕事への決意を新たにするだろう、新聞広告コーナー。「新聞広告は情報である」のコピーに、新聞社の現場との乖離に苦笑い。
併設施設の新聞専門図書館。時間が無くじっくり閲覧できなかったのが残念。でも、私が新聞の復興は、NIEを日本新聞博物館協会加盟社が本気で推進する情熱を持つ以外にない。と、訴えているが、「新聞で学ぶ」NIE全国センターが、ここにあるのを知って嬉しく思う。
新聞博物館。平日にも拘らず、若者の参観者が多いのに意を強くしたのだが、新聞社は権力の迫害に抗う民衆の代弁者であり続けたのが歴史である。と認識した。現下の隆盛は、高度経済成長に依拠したまがい物。ましてや、第四の権力などと揶揄され、社会を司る一翼などと、自惚れるのは思い上がりも甚だしい。
日本新聞博物館を訪ね、新聞を支えた新聞人達。彼らが自らの思いを託したペンネームを持っていることに、新聞人の気骨と新聞本来の姿を垣間見た思いである。 Goto
日本新聞博物館パンフレット
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