Media Times

やはり野に咲けれんげ草・・・・
2011年1月・・・政府の公的な会見を記者クラブに所属するメデイアの記者だけでなく・・・すべてのジャーナリストに解放するよう求め、フリー記者たちが設立した「自由報道協会」が存亡の危機にあると、朝日新聞5/21付、Media Timesで報じている。
記事では協会が大きな注目を集めたきっかけは、設立直後に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故。会員のフリー記者らが東京電力の会見に参加し、インターネットで発信したこと。危機に陥ったのは、代表理事交代の裏にある確執と、資金難が原因ではと分析している。
この記事を読んで私が感じたことは、まず、朝日の姿勢。記者クラブ制度に反旗を翻すジャーナリストやフリーの記者の存在を認め、その活動を注意深くMedia Timesのコーナーで追っていることに敬意を表したい。願わくば、制度を緩和して、彼らを組み入れる何らかの知恵を出して欲しいと思う。
組織運営するにはそれなり資金が必要である。にも拘らず、代表理事の知名度というのか、看板といって良いのかわからないが、頼り過ぎ、あるいは思い込み過ぎが破綻を招いているのではないか。実入りが良くなるジャーナリストやフリー記者には権力の影が散らつくものである。
私の持論だが。そもそもジャーナリストとは、徒党を組んで権力と戦う人種ではない。あくまでも黒子に徹し、自らの信念と嗅覚を泥臭く働かせ、社会の不正や巨悪と戦うモノである。つまりは一匹狼でなければならないと思う。
あえて、もう一言、言わずもがなを申せば。そもそも「自由報道協会」なる組織は、あの3年余前・・・国民の熱狂的支持と期待の元に誕生した民主党政権のあだ花ではなかったのか。私は存亡の危機ではなく、記者クラブ制度に対抗する記者クラブをつくろうとしたドン・キホーテだったと思えてならない。
故郷の田んぼには、裏作でれんげ草を栽培、田の肥やしにしている。Media Timesに取り上げられたこと・・皮肉でなければ良いが。「やはり野に咲けれんげ草」と会員各位に申し上げたい。Goto

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