新聞は社会の公器なり・・・・
新聞の起源は一体いつなんでしょうか。ヨーロッパでは1605年フランスのストラスブールで発行された「Relaion」が最古と言われています。私の座右の書「理想の新聞」でも1600年代の新聞事情が論じられています。洋の東西を問わず・・17世紀に起こったようです。
先頃、京都下京区の本草漢学塾から日本語の新聞としては最古の日付とみられる文久二年(1862年)正月元旦と印刷された資料が発見され、日本語初の新聞とされていた「官板バタヒヤ新聞」の日付より前であることがわかった。日本では明治維新を前後して新聞が誕生したようです。
日本では新聞の前進というべき瓦版が江戸時代に発行され、最古の瓦版は1614年。日本の新聞の歴史も17世紀が起源といえるのではないでしょうか。
現存の新聞は、読売新聞が1874年。朝日新聞は1879年。毎日新聞は1870年に創刊。明治以降、新聞の歴史も紆余曲折ありますが。日本の近代国家への歩みも、踏み外した侵略への道も、戦後の復興も、新聞とともにあるといって過言ではないでしょう。
今日、新聞社は踏み外した反省に立ち、言論・表現の自由を守り抜くと同時に自らを厳しく戒め、品格を重んじなければならないとの立場にあります。自由と責任、正確と公平、独立と寛容、人格尊重、品格と節度を旨として新聞を発行するがゆえに「新聞は社会の公器」と呼ばれるのだと思います。
1862年。明治維新前夜に発行された日本最古の新聞・・題字はオランダ語で「新聞紙の写し」だそうですが、私は「見聞新た」と解釈します。木製の活字で印刷された、縦24センチ、横33,3センチの和紙一枚。縦一段組で38行。記事は漢字仮名交じり・・
2行目に「本邦新聞紙ノ起源トセン乎」と記事(毎日2/4付)にはあります。新聞に掲載された写真では日本最古の新聞に何が書かれているのか判別できませんが。言論の府としての自信と希望に溢れた一文ではないのかと・・・思いを巡らしています。Goto
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