総括

さて。大晦日だ。今年もどん詰まりだ。

どうする。まぁ。本を捲る。それにしても如何にも遅読だなぁ。1カ月近く掛かって、中国十八史略、やっと上が終わった。今日から後編だ。

反省と総括の違いって、考えたことなかったので。
反省は、過去を裁く行為である。「あれが足りなかった」「これは失敗だった」と、結果を基準に自分を責め、評価すること。必要な局面もありますが、反省が行き過ぎると、人は縮こまり、挑戦を避け、次の一歩が重くなるね。

反省は、ともすれば
過去に縛られる視線になりがちだね。
私の場合、日々反省ばかり。だから小さな人間でしかないのやねぇ。

一方、総括は違う。総括とは、物事全体を見ること。年間での総括となると、一年を一本の道として俯瞰することです。うまくいったことも、転んだことも、迷った日も、踏ん張った夜も、すべてを「意味ある過程」として引き受ける。

そこにある問いは、
正しかったかではなく
何が起きていたのか自分はどう在ろうとしていたのか。それを探ること。
そうです。
総括は、裁かない。切り捨てない。
受け止めて、位置づける。
だから前に進めることができるものです。

総括は未来のためにある
総括の目的は、過去を清算することではありません。
未来に橋を架けることではないか。

この一年、何を大切にしようとしたのか
何を守り、何に挑んだのか
何が変わり、何が変わらなかったのか
それを静かに言葉にすることで、来る年の「立ち位置」が定まる。

反省が「後ろ向きの思考」だとすれば、
総括は前を向くための整理なのではないか。

人間は、総括できる存在である
人は失敗する存在ではありません。
意味づけができる存在です。

総括とは、「この一年は、これでよかった」と
自分に言ってやる行為でもある。それは甘えではない。覚悟です。

一年を、叱らずに、しかし誤魔化さずに、静かに引き受ける。
それが「総括」いい年の締め方です。

まずは、手元の手帳を捲りながら、週単位で。月々単位で。そして四半期単位で、半年単位に区切って、反省ではなく総括してみたい。来年が見えてくるだろうから。そしてこの小部屋をちょっとだけ整理する。今年は大掃除はしないと決めた。だから小部屋を見渡し、部屋を総括して見たい。

とは申せ、捨て難き本もある。あるのだが・・・
エイヤーと捨ててみる。それって総括?いや、ゴミ出しだ。
なんて大晦日を・・そう思って過ごそうと思っているのだが。
やっぱり十八史略後編が気になるかな。

1年間・拙文にお付き合い頂きありがとうございました。
良い年をお迎え下さい。     後藤拝

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