従属国の悲哀かな・・・

世界経済を混乱に陥れる米大統領の無理筋、なんとも酷い方便です。
従属国が、ご主人様である国を侮辱するのは・・
不敬罪に問われるのかどうか、分かりませんが・・
このくらい分かり易い国の言うなりなんて、何とも情け無い話です。
今日実施される、米ペンシルベニア州での下院議員の補欠選挙、トランプ大統領・・
負ければ一気に支持を失い、来年の中間選挙もボロボロ、
2期目どころか、任期いっぱい持つかどうかも疑われる重要な選挙と言われています。
そのせいでしょう、勝つために手段を選ばず・・・これほど露骨な「重商主義」と
「ポピュリズム」のお手本はありません。まるで、経済学と政治学の教材です。
ペンシルベニアは鉄鋼の街・・・有権者に鉄鋼業関係者が多い。
彼らの票を根こそぎ集めれば、選挙勝利に近づくと
1日に鉄鋼には25%・・・アルミニウムに10%の関税を課すと発表、
8日には輸入制限を発動した。おいおい・・・外国製品に一方的に高い関税を課すのは、
世界貿易機関(WTO)で参加国は禁止されているハズ・・・なのに・・・・
但し、安全保障が理由なら例外。そこに目を付け・・・ワル知恵とはこのことですね。
「鉄鋼とアルミの輸入が増え、国内産業が弱体している。国内のメーカーが衰退したら、
米軍の戦闘機や艦船の製造ための資材を調達するのに悪影響がでる」
だから、高い関税をかけるのは安全保障の問題だと・・・なんとまぁ。呆れる。
経済学の「重商主義」つまり保護貿易の見本ですね。
特定の有権者のためにこんな乱暴な政策を打ち出すなんて、政治学の
「ポピュリズム」の典型ではないですか。これがご主人様の傍若無人なお振る舞いです。
貿易戦争を仕掛けるような理不尽。さすがに欧州連合は怒っています。
共和党の有力政治家の選挙区で生産される農産物を対象に高い関税をかけると。
中国も米国からの大豆輸入を他国に切り替えると・・・
報復関税の動きが活発化しています。
米国が引き金で世界経済全体が混乱する。その暴挙を誰も止められない。
日本経済にとっても大打撃が懸念されるのですが・・・このトランプ大統領の方便に・・
指を咥えて傍観しているだけ、これでは、絶対主義下の従属国の手本ではないか、
なんとも惨めな話、悲哀を覚えます。Goto

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