手には技術、心に日の丸、団塊世代にもうひと頑張りさせる施策を。
外国人単純労働者を受け入れるかどうか。移民を許容するかどうか。
国会で審議されていますが、どうも変ですね。
法案を提出した政府は「移民ではない」といい、野党は「移民はダメと言わない」で
法案にクレームをつけている。
メディアも「移民とは一年以上その国で暮らす者」という国連の定義からすれば、
この法案は明らかに「移民を受け入れる法案」なのに奥歯にモノが挟まっているようで、
はっきりと主張しない。立法府とメディアがすくみ合って、粛々と法案が通過していく。
如何にも日本的ですが。本当にこれで良いのか。
移民問題はとても重要です。でも、現実は深刻な人手不足が続き経済界が悲鳴をあげている。
その事実に打つ手がない限り、こうやって頰被りしたまま、なし崩し的に
移民が受け入れられていくのですね。
一言申し上げたい。日本人がやりたくない仕事は、外国人もやりたくない。
という、人間の本質を抜きにして、単純労働への移民を強行するのは間違っている。
明らかに後進国や新興国に対する差別であり偏見が根底にある。
その事を論じないまま、この法案を通過させると、必ず将来に禍根を残すと。
私は来月70歳を迎える団塊世代。通称「アラ古希」(アラウンド古希)です。
17年の65歳以上の労働人口は822万人、07年の1.5倍になっている。
だったら未曾有の人手不足に対して、この人材が働けるような施策を講じないのか。
手っ取り早くは「定年を70歳までにする」あるいは「専門職雇用延長制度」を設けるなど、
打つ手はあるはずです。日本人です。法的に決まれば、働きますよ。
そうなれば、労働人口が増えますので、外国人労働力を安易に頼る必要もない。
後手後手に回る国の施策とは別に、企業はしたたかです。
「アラ古希」大歓迎の民間企業が急増。損保会社は65歳上限を撤廃、「アラ古希OK」
証券業界も従来70歳だった再雇用後の上限を廃止。「アラ古希の活動に期待」
人材派遣会社も「顧問ネットワーク」を開設、65歳から74歳までの「アラ古希」世代を
積極登録、企業に顧問として派遣している。
「アラ古希」世代は手には技術、心に日の丸で、高度経済成長を支えてきた集団です。
移民を急ぐのもいいですが、ここは一番、この世代にもうひと頑張りさせてはどうでしょうか。
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