情熱とアイデアがあれば「しがらみ」を乗り越えることができます。
若くて元気の良い「首長」って魅力的ですね。
平成の町村合併。岐阜県に99あった市町村が44まで半減しました。
それが要因の一つではと思うのですが「若い市長」(30代40代)が次々と誕生しています。
「大衆は愚にして賢なり」です。
因習、習慣、しきたりといった、その地域に残る独特の風習によって、
妙な「しがらみ」が政治や地域経済に「不思議な風土」を築いています。
こんな情報化の時代に、それっておかしいのではと、
地域で頭角を現した若者たちがいても残念ながらと申しましょうか。
いつの間にか、その「しがらみ」にのまれ
「しがらみ」のお先棒を担ぐってことになっています。
岐阜県に「各務原」(かかみがはら)という覚え難い「市」があります。
岐阜市、大垣市に次ぐ3番目の「市」です。航空機製造メーカーがひしめく、
「飛行機の街」として工業も盛ん。航空自衛隊の基地があります。
合わせて名鉄線が引き込まれ名古屋通勤圏、住宅街としても成長してきました。
古くから住む人たちと、新たに団地に移り住んできた人たちの間には
微妙な「差異があり」何かとギクシャクしていたのですが、
バランス感覚の優れた若い市長が誕生。現在二期目に差し掛かり、
「しがらみ」を乗り越えたのでしょう。
「日本一の航空・宇宙博物館」もリニューアルオープン。
「大空への夢」の一大拠点として人気を博しています。
各務原市の鵜沼地区台地は肥沃な土地で、全国的にも珍しい二期作で、
「にんじん」を年2回収穫、出荷量が3千トン。「各務原ニンジン」のブランドで、
この地方を中心に出荷されています。取分け「冬にんじん」は甘味が強く好評です。
若い市長、「冬にんじん」を全国化しようと、この数年奮闘。
その情熱に打たれ、製菓メーカー大手、カルビーが、「各務原にんじん」を使った
オリジナルスナック「各務原にんじんチップス」を開発しました。
さて、どう普及させるか。若い市長。同市への「ふるさと納税」の返礼品にと。
カルビーはふるさと納税向けの商品も、地域ブランドの野菜に絞った商品開発も
初めてだという。農家は「にんじん」が安定的に出荷でき、ブランドが上がり、
市は「かかみがはら」の知名度がアップし、ふるさと納税者が増える。
カルビーは地域貢献事業として、地域の信頼を得る。「三方よし」の施策。
農家を動かし、企業を説得し、市民の喝采を浴びて、市の活力を引き出す。
「しがらみ」のない市長の自由な発想と「市民愛」がなせる技です。
この「にんじんチップス」って塩味で、にんじんの甘味と絶妙なバランスだとか。
市販されないそうで、「ふるさと納税」をした人しか食べられない。
市長いわく「サクサクした食感で、にんじんが苦手な人でも、充分楽しんでもらえる」と。
私も「ふるさと納税」してみようと思う。
それにしても「しがらみ」を作っているハズの大衆がいつの間にか
「しがらみ」を乗り越える若い市長を作るのですから
やはり「大衆は愚にして賢」ですね。Goto
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