東京五輪に悪影響を与えねば良いが、観光産業の脆さを実感します。
中国が武漢を閉鎖しました。団体旅行の渡航を規制しました。
中国は「SARS」(2002から03年にかけて猛威を振るった重症急性呼吸器症候群)の
教訓を生かしたのか、それとも、想像を絶する規模に拡大しているのかは理解できませんが。
中国政府としては、異例のスピードで事実を公表しました。
去年の12月、武漢市で原因不明の肺炎患者が見つかりました。
年が明け9日になって患者から検出されたウイルスが「新型のコロナウイルス」と判明。
当局の調査では患者たちは市内の海鮮市場に出入りしていたり
ここで売られていた商品を購入した人たちでした。市場は即刻閉鎖されました。
中国です。数字は定かではありませんが、英国の研究機関では
1万人以上の感染者がいて数百人が死亡、今後患者数は更に増えると。
中国外では日本、タイ、韓国でも感染者が確認され、「SARS」の二の舞になるのではと、
世界中が警戒態勢に入り出入国での監視を強化して行方を見守っています。
「コロナウイルス」とはウイルスの本体が球形で、表面にいくつもの突起があり、
「王冠」(コロナ)の形をしていることで名付けられました。症状は38度以上の発熱、
咳が長期に亘って止まらず死に至る場合があります。そもそもですがコロナウイルスは
ヒト以外の哺乳類には感染しますが、現時点では感染源は特定されておらず、
ヒトからヒトへの感染が懸念されています。
武漢には「レベル4」という致死率の高い危険な病原体を研究する施設が
中国で初めて開設されている都市です。当局がそこと連絡を密にしていることは
想像に難くありません。だとすると、異例のスピードでの武漢閉鎖、そして
国を上げて、団体の海外旅行を規制したとなると、深刻な事態ではないか。
そんな不安も募ります。
終息までにどれだけの期間が掛かるかは不明ですが。
東京五輪に水を差さねば良いがと思います。幸いにも日本は海に囲まれています。
水際を強化することで対策が打てるのではないかと思いますが、
冷めた日韓関係で韓国からの訪日客が激減しました。
中国からの観光客も減るとなると、せっかく順調に伸びてきた
観光産業に影響が出ることも懸念されます。
観光も重要な産業ですが。「ウイルス」一つで、振り回されるとなると、
果たして基幹産業になりうるかは疑問です。Goto
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