メディアには、いたずらに不安を煽るのをやめて欲しいものです。
景気って奴は、マインドで左右されるものだとつくづく思う。
内閣府が8日発表した9月の景気ウォッチャー調査が如実に示しています。
コロナ禍の感染状況がある程度落ち着いているからでしょうか。
街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整値)が8月比5.4ポイントの上昇、
49.3となり、5ヶ月連続で改善しています。指数は2018年4月以来の高さです。
要因は飲食や住宅、サービス関連などが大きく伸びたことによります。
9月の景気の改善で二つのことが考えられます。
一つは、メディアの報道の仕方です。地元の税理士がこんなデータを示してくれました。
9月末コロナ禍で死亡した人は全国で1600人。
昨年1年間で餅を喉に詰まらせて死亡した人は1350人だと。
コロナ感染者の数はあの第一波と言われる4・5月と比較すれば8・9月の方が倍です。
であれば、メディアは連日ニュースのトップで、感染者が増えた、増え続けていると
注意を喚起する報道をするはずですが、最近は感染者数の報道トーンが下がっています。
その理由は死亡者が少ないことです。重症化しても今の医療体制なら、死には至らない。
報道量の減少で、そんな安堵感が街角景気指標に反映されているからでしょう。
メディアの報道の仕方って、余程、注意深くする必要がありますね。
朝の報道番組を見る機会はありませんが、主婦や高齢者は結構見ているようで、
取り分け、テレビ朝日のモーニングショーなどは、兎も角、国民を脅かすことで、
視聴率をあげているようです。今でも感染者数を大きく報じ不安を煽っているとか。
メディアの勝手ですが、背景には視聴率をあげる手法の一つに「恐怖心」を煽るというのが
ありますのでわかるのですが、でも、街角は・・・コロナとは正しく付き合えば
死にはしないと、マインドが上向いたようです。それが一つです。
もう一つは政府の「経済を動かす」への前のめり効果です。
日銀のデータですが、四国を除く全国9地域の経済報告で景気の総合判断を引き上げました。
7地域が上方修正です。自動車販売が回復してきた結果、自動車生産の持ち直しが、
自動車産業の裾野の広さが伺われます。
設備投資は投資手控えが続いていますが、特別給付金や巣篭もりの効果から
家電製品の販売が底堅く、ここに来て「個人消費」が上向いたようです。
政府の補正予算が効いてきました。
これもやっぱりメディアの影響ですが、私たちはどちらかといえば、
政府の施策には懐疑的で、何かとイチャモンを付けて批判的なものの見方をしますが、
数値にウソはありません。それが、国民のマインドに反映しています。
景気が悪化したのは、コロナ禍です。それを払拭するような空気になり、
マインドが好転しますと、景気は一気に回復します。随分と戻ってきました。
どうぞ、第3波、再び三度とコロナが襲ってくるなどと、
変な煽り方はやめてほしいものです。Goto
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