電流スプーンで塩味が増す、そんな商品が開発された。
人間の感覚というものは不思議ですね。
その味覚や視覚を操る技術の研究が進化、商品開発に生かすメーカーの動きが相次いでいます。キリンHDが開発したスプーン。電源を入れて口に運ぶと、スプーンにのせた食べ物を通じて微弱な電流が流れる。
変な商品ですが、電流の働きで食べ物の中の分散したナトリウムイオンを舌の近くに引き寄せ、塩味を強く感じさせる仕組みだそうで、明治大との共同開発。キリンの担当者は「食事に塩を振るような感覚でお楽しみ下さい」「普通の味付けより30%塩を減らしても満足感が得られる」と塩分が気になる健康志向の方に打って付けの商品。
まずは専用サイトで販売。6月中旬からはハンズなどで数量限定で販売する。健康経営をうたう企業や自治体にも提供し、5年後に国内外でのべ100万人が使用することを見込んでいるそうな。
感覚を制御する技術に着目し、商品化しようとする発想は、減塩スプーンだけではない。IT技術の発達によってデータ処理が飛躍的に高まった結果、様々な実用化が進む。なるほどと思う。
複数の感覚の相互作用によって人の行動や感情が変化することを「クロスモーダル」と呼ぶ。広告代理店の博報堂は東大の研究者と組んで「クロスモーダル」を新商品や消費意欲に結びつけるサービスを始めている。さすがですね。
コンビニでの実証実験で「ビールのおいしさを増幅させる映像と音楽」を流すと、6割の消費者がビールを飲みたくなった答えたという。元々飲みたかっただけなのではと思うのだが。CMの効果もこのあたりかな。
花王が23年に発売した入浴剤新シリーズ「あふれるのはきっと、お湯だけじゃない」は湯に入れると通常の商品より心地よい泡の音がして、入浴中のリラックス効果が高まるという。眉唾ものの気がしないわけではないが・・感覚に訴える商品の開発は今後も続きそうです。
今後、このような人間の味覚や感覚を生かす研究が進むと・・・本来人間が持つ感覚って一律ではない。個人差があると思う。それをいたずらに煽って販売するとなると、弊害も含めて消費者に認知が必要かも。ましてや、電流を流して味覚を変えるとなると、人間の根幹に触れるとも限らない。
最近、私は思うのです。私のスマホ・Yahoo!のニュースもYouTubeも私が気にいったテーマだけがどんどん流れてくる。不思議なもので、そのうちに、私の嗜好すら勝手に決めつけられ、欲しくもないモノを買わされる感覚に襲われるのではないか。
人間の感覚に入り込む商品開発ってありだとは思うが、「クロスモーダル」も良い、でも面白がって飛び付く前に、説明書などをよく読む必要があるかも。Goto
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