信じてる日経読者の購買力

広告は効果を実証できてこそ広告である。そんな時代になりました。

最近、新聞の広告賞を総なめしているのはご存知、KINCHOの広告です。
色々と工夫し話題性のある広告を提案してくれます。アドマンにとってはとても勉強になります。6/3付、日経新聞に面白い紙面が掲載されました。どうして日経だけなのかとの疑問が残りますが。

夏です。特にこの梅雨の時期、いちばん悩ましいのは「蚊」ですね。
私など、早朝ウォーキング、半袖・短パン姿で歩きたいのですが、
毎日ストレッチをする場所、少しジメジメしているからなのか。
私の体質が「蚊」に好まれるのか。好まれたくないのですが。
いつも何ヶ所も刺されます。

それがいやで、どうしても長袖のTシャツ、トレーニングパンツで
肌の露出を抑え、そして虫除け対策をして出掛けざるを得ません。
因みにですが、虫除けグッズは色々ありますね。ご存知ですか?

余談ですが、私が使っているのは「輪ゴム」の虫除けです。強烈な匂いを発しますので、虫は寄ってきません。人間も寄ってきませんが(笑)
それを腕に嵌めると意外に効果があります。

話が逸れました。日経に掲載されたKINCHOの広告(写真参照)です。
内容は電源不要・部屋に置くだけ・ペットも嫌がらない。
画期的な新製品「シンカトリ」の宣伝です。写真をご覧下さい。
紙面上段の3分の2、番号のついた蚊で溢れています。そこには「飛んでいる蚊を数字の順に繋いでください」と書き込んであります。

私は広告屋です。それも新聞命(しんぶんいのち)新聞が大好きです。
そりゃ、番号を辿ってみなきゃなるまいて。私の思いでは、新商品の特徴が象徴的にキャッチフレーズとして浮かび上がってくるのか。もしくはマンガチックに寄ってくる蚊が次々と落下する・・・そんなイメージを持って辿ってみました。

何が出てきたと思いますか?
「信じてる 日経読者の 購買力。」そうなのです。浮かび上がったのは、日経読者なら新商品を買ってくれる。いや信じているから買ってよ。そんな文字でした。誰が発案したのか。多分広告代理店のクリエイターなのでしょうが。

意味がわからない。朝日新聞なら「信じてる 朝日読者の 購買力。」ってなるのでしょうか。違いますよねぇ。日経の読者だから購買力があると踏んでいるのですかねぇ。広告は「企業が社運を賭けた遊び」という人がいます。遊び心いっぱいの広告です。

でもこれは広告作りには定評のあるKINCHOにしては駄作ですね。
むしろ、なぁ〜んだ。日経の読者をどう規定しているのかは分かりませんが、
面白半分にしても面白くない。新聞広告です。

日経の読者で私のように、1番からゴールの445番まで辿った人が何人おられるか?その検証をせねば遊びです。更に、辿った人の何人が好感を持ったか?そして購買に繋がったのか。そこまでデータ分析してこそ、広告だと私は思います。

我が社が進めるハイブリッド広告(紙媒体とネットを融合させた広告)は、紙のメディア(地域みっちゃく生活情報誌)に掲載された広告の効果をデータ分析することができます。

今年の新聞広告賞にこの広告は入賞できないかな?Goto

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