ブロッコリー指定野菜の仲間入り

野菜の話です。あなたは野菜が好きですか?

私は夕食には必ず野菜を食べる。別に健康オタクでも、青汁信者でもない。子どもの頃から「野菜を食べなさい。身体に良いから」と親に言われ続けた、その刷り込みのようなものだろう。

しかし、子どもの頃はニンジンが苦手だった。なぜか独特の匂いが嫌だった。ところが不思議なもので、歳を重ねると味覚は変わる。今ではダイコン、キュウリ、ニンジンをスティックにして、塩やマヨネーズでバリバリやる。冷蔵庫で冷やした野菜を酒の肴にする。これが実に良い。

サラダも定番がある。レタスにタマネギのスライス、トマトを添えて、ポン酢味のドレッシングをかける。むしゃむしゃ食べる。時に「今日のトマトは甘いなぁ」と感じる日もあるが、大概は深く考えない。健康のためと思って、黙々と口に運ぶ。

厚労省によると、野菜の一日の目標摂取量は350グラムだそうだ。しかし実際の平均摂取量は256グラム程度。野菜好きの私でも、350グラムはなかなか厳しい。そもそも、野菜がそこまで身体に良いのか、実は半信半疑でもある。

もちろん、ビタミンや食物繊維が豊富なのは分かる。しかし、健康法というものは時代でコロコロ変わる。卵が悪いと言われた時代もあれば、今は完全栄養食みたいな顔をしている。結局は、偏らず、美味しく食べるのが一番なのだろう。

ところで、「野菜生産出荷安定法」という法律をご存じだろうか。国が「生活に欠かせない」と認めた野菜を“指定野菜”として位置づけ、価格が暴落した場合には、生産者へ補償を行う制度である。キャベツ、ダイコン、トマト、タマネギなど14品目が指定されてきた。

例えば、キャベツが豊作で価格が大暴落した場合。平年価格の90%を下回ると補填制度が発動され、生産者に差額の一部が交付される。冬キャベツの産地では、1ケース数百円単位の補填が行われることもある。市場価格任せでは農家が立ち行かなくなるからだ。つまり、国民の食卓を守るための制度でもある。

そして今年4月、新たにブロッコリーが指定野菜に追加された。実に、1974年のジャガイモ以来、半世紀ぶりだという。如何にも保守的な農水省らしい。

だが、ブロッコリーは確かに勢いがある。1990年に一人当たり年間540gだった購入量は、2022年には1619グラム。実に3倍。ビタミン、食物繊維、βカロテン、カリウムも豊富。しかも野菜なのにタンパク質まで多い。栄養優等生である。

しかし私は思う。ブロッコリー人気の最大要因は、栄養学ではない。やはり、大谷翔平が毎朝食べていると報じられた影響が大きいのではないか。日本人は昔から、英雄に弱い。笑

もっとも、指定野菜になった本当の理由は、生産量が増え、農家保護の必要性が高まったからだろう。国民の健康というのは、後からついてくる立派な理由である。問題は、ブロッコリーは生で食べづらいことだ。茹でるしかない。では、どう食べるのが美味いのか。

私はやはりマヨネーズ派である。そこへ醤油を少し垂らす。これが実に良い。野菜嫌いでも、何となく食べられる。最近ではオリーブオイルに塩、あるいはベーコンと炒める人も多いらしい。

結局、野菜も難しく考えなくて良いのだろう。

身体に良いから食べる。
酒が美味くなるから食べる。
何となく食卓にあると安心するから食べる。
そんな程度で、ちょうど良いのかもしれない。Goto

コメント