Chat GPT

AIの開発ってどこまで進化しているのでしょうか。

このまま、開発を続ければ・・高度な人工知能が出現し人類が文明を制御できなくなる恐れがあるとして・・・米オープンAIの対話型AI「ChatGPT」の最新基盤である「GPT-4」を上回るシステムの訓練を、少なくとも6ヶ月間中断するようにと・・・米非営利団体フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュートが「巨大なAI実験を一時停止せよ」と題する書簡を公開し賛同者を募り始めました。

と言われてもAIについて関心が薄い人たちにはピンとこないのですが。

・・この国会で、野党議員が感染症対応の司令塔を作るための内閣法改正案を巡って・・・「法律案に関して、首相にどんな質問をすべきか」と「ChatGPT」に尋ね・・・そこで得られた質問をそのまま首相に読み上げました。「改正法案に関して、地方自治体や医療現場の関係者の意見を十分に反映させているかどうか。そして、改正法案に対する関係者の反応について教えて下さい」この質問をAIは20秒ほどで答えました。それはベストチョイスでした。

首相の答弁は・・・「全国知事会や日本医師会などと意見交換した。最前線で感染対応に当たる地方自治体や医療現場の声を反映して整理された課題などを踏まえた」と説明。「法案は意見、要請に十分応えた改正だ」と胸を張りました。

でもその答えって・・・野党議員が予め・・・ChatGPTに「あなたが日本の首相ならどう返答するか」と事前に尋ねて生成した首相答弁案・・・「地方自治体や医療現場の意見を最大限取り入れることを目指した」「ただし、関係者からさまざまな意見が寄せられており、適切な修正を加え、より信頼性の高い法案を作り上げていくことが必要だ」と寸分違わない。まるで官僚がChatGPTで検索したかのようです。

こんなことになりますと、国会での質疑、双方が同じソフトを使ってやり取りしたらどうなりますか。国会議員なんていらないってことになりませんか・・・こうなりると、少なくとも「士」とつく職業は必要なくなりますね。税理士などは会計処理をAIに任せれば良いってことに。弁護士もそうかな、憲法・法律・判決例など法曹界のデータをAIが全て把握していれば、法的な問題は全部解決してしまいます。でも、そんなことは、AIの開発が始まった当初から言われていました。

問題は、これ以上人間の領域に触れるAIの高度な開発です。米国で起こっている「巨大なAI実験を一時停止せよ」の署名活動にあの何事にも一家言ある起業家・イーロン・マスク氏が賛同していることです。彼だけではありません。AI研究の第一人者とされるヨシュア・ベンジオ氏や米アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏も加わっています。

彼らは・・署名活動で開発の一時停止が実現しない場合は、政府が介入する必要があると訴えています。マスク氏はAIに関しては『核よりも危険』と訴えています。日本ではどこで誰がどんな企業が研究開発に取り組んでいるのかすら、表には出ていません。それだけAIに対する関心が薄いのか。それとも他国に比べれば、いかにも開発が進んでいないのか。それは素人には分かりませんが・・

でも世界のAIに関する潮流は、このまま放置することができないのが主流になりつつあります。でも私の感覚では、もう止まらないのではないか。米国の政府としても規制のかけようがないのではないか。そんな気がします。なぜなら、あえてAIを文明の進歩と呼ぶならば、それが悪魔の囁きであっても。人類はそれに抗う術を持っていないからです。Goto

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