J字

情報量は大丈夫なの?
最近Jの頭文字が付く表題をやたらに見かけます。勿論、JAPANのJです。Jリーグはサッカー。JRは鉄道。JTはたばこ。JAは農協。では、J字とは?何でしょうか?
新聞のスペースは、1ページ、横38,5?p、縦53,4?pです。縦は3,5?p1段、全15段。段で表現します。記事の大小は、5段抜きとか、3段見出しとか、段数で表し、小さい記事をベタ記事(1段)などといいます。
広告スペースは、記事下5段と云えば、縦を基準に38,5?p×5段(3,5?p×5)の面積を差します。死亡告知広告等の場合は、2段八分の一(横4,8?p)とか四分の一(横9,6?p)といい横の寸法で料金を決めます。
料金は記事下1?p×1段を基準に組み立てられ、更に、営業広告、契約営業広告、エリア別等細かく別れています。記事中の広告は雑報といい、サイズ毎料金が別れています。その他、案内広告があり、行数で値段が決められています。
30年前。中広創業の頃。広告屋駆け出し。案内広告の取材に明け暮れたものです。
その当時、1段一行、一倍活字で15文字。一行1600円。案内広告の掲載最小行数は2行から。3200円、30文字の勝負でした。
新聞の活字が読めない。だから新聞を取るのを止めた。そんな、高齢者の声を聞きます。新聞社としては頭の痛い問題です。
J字とは、毎日新聞の大きな活字のことです。Jはジャパンではなく、特大の「ジャンボ」の頭文字です。12月10日から、現在の文字より14%大きくなるそうです。
毎日新聞の一行は、現在の13文字から11文字となます。読み易くなります。しかし、全体のスペースは変らない。が、活字は大きくなりますと、情報量に制限がでます。新聞の命は情報。その情報量が減ることになります。
果たして。新聞の情報を頼りとする読者にとって、J字が、良いのか?悪いのか?
広告屋としては、一行15字の案内広告が11文字になる。誠に、悩ましいところです。
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