なんの役にも立ちませんが。
我社の隣地に梅林があります。正月の雑煮が、まだ、喉につかえている気分なのに、もう、二月。気の早い梅は、蕾を膨らませ、一輪、二輪と咲き始めています。
まだ、本格的な冬将軍や寒波の襲来を受けていない気がします。季節の移ろいに戸惑うばかり。
町に出ますと、冬は身体が縮こまるのでしょうか?それとも、高齢者が増えたのでしょうか?身体を引きずる人、手摺を利用する人が目に付きます。
股関節の手術をして、この春で三年になります。寒さの中、足をかばいながら、杖を突いて江戸に出張した日が思い起こされます。身体を引きずり、手摺を利用する人に声を掛けずにいられません。
なんの役にも立ちませんが。
新年からの一ヶ月。明るいニュースは数えるほど。重い暗い話題ばかりが目に付き、世の中殺伐としてます。この状況を色に例えた人がいます。「燕脂色(エンジ)」だそうです。
そういわれてみれば、何となく重苦しい、この社会に「ピッタリ」な色、納得です。
こんな時期、一人の力でどうにかなるものでは、ありません。自分の痛みから他人の痛みを思いやる心で。寒中に可憐に咲く、梅の花に季節を楽しむ心で。穏やかに春を待ちたいものです。
そういえば、今日は、長男の誕生日。季節の移ろいを楽しむ余裕もなく、「臙脂色」の社会にもまれ、もがいているだろう。でも、心配することはない、君の誕生日、2月1日は、立春大吉です。
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