死刑に処する。
チョット恐ろしい現象だと思う。
広島光母子殺害事件の差し戻し控訴審の世間の空気。
遺族の冷静で沈着、無念さを押し殺しての、論理的な会見をテレビで観ると。
妙に、ホッとした気分で、納得できてしまう。
被告が罪を認め、率直な反省があれば、多分無期懲役であったろう。
長すぎる裁判に疑問。判例蹈襲の司法の在り方を越えた判決を評価する。と述べる姿に。
おもわず最だと、頷く。六法全書を開いたこともななかった彼が辿った道のりは、
辛い長い9年間だったと思う。頭が下がります。
しかし、「死刑」判決報道に、何故かしら、ホッとする私の心理。
これが、軽薄な私だけなら良いが、社会現象化するなら、それは恐ろしいことです。
何故なら、この判決で、遺族の無念は晴れるでしょうか?
死刑廃止論者の弁護士達が、「虚偽の弁解」で、自ら死刑囚を生みだした・・・・・。
日本社会に突きつけられた重い課題です。
それを・・・・・・・・。
景気の停滞にも拘わらず、物価が継続的に上昇し始めています。
このやり場のない、重苦しいスタグフレーション。
この事件の判決「死刑に処する」が、経済不況下の世間に、一服の胃薬のような、
ホッとする現象を生みだしているとするならば、
言いようのない寂寥です。
Goto
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