背水の陣

火種を残してはいけない。
朝青龍が三日目で土。気力を欠き、ふわ〜と立ち、相手のペースに合わせ、
引き技でお茶を濁す、そんな悪い癖の相撲でした。
千秋楽全勝での両横綱の激突が見られなくなりました。興ざめです。
激突といえば、衆院選の自民、民主の政権選択の大一番。
プレーヤーは日本中の有権者。一日も早い解散を願う一人としては、待ち遠しい限りです。
勝負に望む構えに、「背水の陣」があります。
逃げ場のない位置に身を置いて死に物狂いで立ち向かう姿勢です。
民主党の小沢代表が、13回当選している岩手県から、東京に国替えして戦う?との報道に、そうであれば、この一大政治決戦に「背水の陣」で望む潔い姿勢がひしひしと伝わります。
しかし、背水の陣と藁をも掴むとは違います。
勝つためには誰と手を組んでも良いという分けではないと思います。
私は郵政の民営化には賛成です。200兆円を超える金融資産を郵政官僚の利権から解き放つ
民営化は、構造改革の本丸として更に推し進めるべきだと認識しています。
確か郵政解散以前までの民主党は、郵政の民営化に賛成だったはずです。
その民主党が郵政民営化絶対反対の国民新党と合併する話が持ち上がってます。
衆院選に勝利するためには、藁をも掴むのは結構ですが、政治決戦です。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとばかりに、敵の敵は見方と思想信条、理念政策のあまりにも違う政党と、手を組むのは如何なものか?
それでは政治ではありません。野合です。
国替えも辞さずで「背水の陣」を敷いて戦うのは分かりますが、この合併は火種を残すばかりです。
今度の政治決戦。民主党は背水の陣で望むなら、権力の亡者などと指差される、悪い癖を出さずに
官僚政治打破の一点に的を絞り、有権者を興ざめさせず、堂々の横綱相撲を取って欲しいものです。
                                 Goto

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