活字文化の灯が消える。
この所、雑誌の廃刊が相次ぎ、出版業界が揺れています。
活字文化の衰退に繋がると、寂しい思いをしています。
雑誌の次は、新聞に廃刊、経営の危機が来るのではないか?と、心配していましたが。
1946年創刊、今年で62年を数え、地元で一世を風靡した夕刊紙「名古屋タイムス」が来月末で廃刊と発表されました。
廃刊の理由は、様々な企業経営、営業努力を重ねてきたが、11月1日以降の新聞発行が困難な状況に陥った。と説明しています。まさに、新聞崩壊、活字文化の灯がひとつ消えることになります。
通称「名タイ」は、月曜から土曜までの週6日、名古屋市を中心に東海三県で121、390部(16年4月)の夕刊を発行。日刊新聞とは一味違いますが、日本新聞協会に加盟する、新聞です。
最近の「名タイ」。駅売りの見出しを見る程度ですが、お世辞にも、「戦後の復興期に、郷土の真の味方として、明日の日本の希望と福音を抱いて生まれた」、格調高い新聞の面影があるとは思えません。
スポーツ、芸能を中心に、センセーショナルな話題を追うスポーツ新聞でもないし、かと言って、
フジやゲンダイといった東京発の夕刊紙とも趣が違う、中途半端な編集紙面でした。
広告代理業の立場から見れば、公称12万部は相当に、眉唾物。
広告効果を期待するスポンサーには、お勧めに躊躇する新聞でした。
とは申せ、62二年余、多くの変遷を繰り返しながら生き延びてきた
「名タイ」の廃刊を惜しむ。と同時に、
新聞広告の扱いから事業をスタートさせた我社としては、相次ぐ雑誌の廃刊に続き、新聞の廃刊が現実味を帯びてきたことに、いいようのない危機感を覚えます。
しかし、栄枯盛衰は世の常。活字離れが著しい昨今、「名タイ」の廃刊も致し方ない。
次なる活字文化復活のビジネスモデルを求め、飽くなき追求をせねばと気を引き締めています。
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