こんな見方は、うがち過ぎでしょうか?
日経新聞、読売新聞、朝日新聞の有力全国三紙は、ネット上で解説記事を読み比べることのできるweb「あらたにす」を開設しています。(以前、社内報で取り上げました)
「お気に入り」に入れてあり、時々、「あらたにす」を覘くんですが、物事は、モノの見方や考え方で、随分違った解説になるものだと、驚いたり、納得したり、大変勉強になります。
ネット社会、新聞社のコンテンツをHPに日々更新するだけでは、知恵がない。各社が主張の違いを比較させる試みには、ネット媒体を意識した、編集者の心意気と工夫が感じられます。
そんな、三紙がこの程、災害時やシステム障害に備え、相互に印刷を代行できる体制を整え、報道機関の責務を全うする計画を発表、順次全国に広げるそうです。
合わせて、朝日新聞と読売新聞は、11年度から、千葉の朝日系列の印刷工場で読売を印刷し、香川の読売系列の工場で朝日を印刷することに合意したと社告を打ちました。
ご案内のように、新聞各社は、編集局では、抜きつ抜かれつの取材合戦で日夜火花を散らせ。購読者減少の折、販売局の読者獲得競争も熾烈さを極め。事業部門でも囲碁や将棋に見られるように、占有権を争い。現場の競争は激しさを増しています。
それが、緊急時の対策とはいえ、印刷部門から、相互委託、相互乗り入れをするという。
緊急対策だとの大義名分ですが?新聞発行の思想と、新聞経営とは別物なんでしょうか?
印刷の次には、輸送手段、管理部門、事業部門、記事の共通化など、経営効率を優先させ、次々と各部門を合理化するのではないかと思われます。
時代の趨勢とはいえ、経営実態が同化され、題字と紙面は違う論調や社説。そんなことが可能でしょうか?新聞本来の使命や役割、「報道機関の責務」が保てるかと言えば、疑問です。
不況下、経営を合理化するのは仕方がないと思うのですが?新聞という、事業の特殊性から鑑みて、緊急時の対策とはいえ、印刷の協力体制、素直に納得できないんですが。
うがち過ぎでしょうか? Goto
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