前田美波里

新聞って、楽しいですよ。
新聞広告の有り様に変化が生まれています。
物事は、「窮して、変じて、通ず」と申します。
新聞広告の落ち込みは、業界を揺るがし、窮して来ました。
その結果が、新聞広告の有り様に変化を起こしています。まだ、通ずまでには、至っていないようで、変化の時代に入ったところですが。(試行錯誤とでもいいましょうか)
新聞がなければ、トイレに入れないとか、食事中には新聞を捲るとか。帰宅後には必ず新聞を広げるとか。日常生活と新聞が密接に絡み合っている方は、ぜひ、変化の兆し著しい新聞広告に興味を持って頂ければと願います。
勿論、新聞など、読みもしないと、うそぶく方に新聞広告の魅力を話しても仕方がないのですが。そんな人には、「新聞を読まない人は読む人よりも真実に近い」。近視眼的にしか物事が見られないんですよとの、少し、乱暴な言葉を贈ります。
最近の新聞広告の特徴は、つまり、様変わりは。同日に複数の紙面を使って(広告紙面に余裕がある。広告出稿量が少ない)、そこに大胆なレイアウトでストーリー性を持たせる、質の高い広告が掲載されています。(芸術性も高い)
私は、業界にとって素晴らしいことだと思います。クライアントのブランド力が高まるのは基より。広告作りに携わる、クリエーター、デザイナー、コピーライター達を養成するからです。
その一例が、11月21日(金)付け日刊紙に掲載された資生堂二頁に亘る広告です。(下の写真)
このコピー。最初の紙面に
人生はどこまで美しくなれるのでしょうか。前田美波里 18歳
次の紙面には
{ピースな顔してわたしは歩く」。1948年生まれ。前田美波里
60代からの女性の美しさは、積み重ねた魅力を得て、さらに輝きつづけます。
いつも時代を明るく照らす、あなたとともに、資生堂。
時間が流れることを恐れてはいけません。
不安が一つあれば希望を二つ探します。
わたしたちは、時を経て、強さとやさしさを手に入れました。
これからの美しさのキーワード、それはピースです。
あなたに必要な、あたたかな顔色と表情を育むプログラム、
資生堂がはじめます。
わたしたちのエイジング(美しく年を重ねる生き方)資生堂。
広告のコピーを全文書いてみました。じっくり読んでみますと、流石ですね。
化粧品会社が60代の女性に送るストーリー広告です。
どのように、思われるかは?ご想像にお任せしますが。
私には、この二面の広告に。高齢社会への資生堂のチャレンジが。暦を迎えた前田美波里さんの笑顔を通して、平和に老いたいとの願いと。企業の平和に貢献したいとのメッセージが見事に織り込まれていると感心しました。
新聞広告は、窮したお陰で、新境地を拓きつつあります。
ぜひ、新聞を読む折に、広告も楽しんで下さい。
                  Goto
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前田美波里さん。団塊世代の青春ですよね。平和な笑顔素敵ですね。

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