越後の七不思議が現れたのでしょうか?
私は実に多くの先輩、仲間に囲まれて、生かされています。
「あの時」も、先輩から、それは「かまいたち」のしわざだよと教わりました。
三か月の間に二度も、飛行機事故の話を書くとは、思いませんでしたが、前回は1月18日付けのブログ。「奇跡」のタイトルで、花巻空港での墜落事故体験を踏まえ、ハドソン川に軟着陸し、全員が奇跡的に助かったのを喜んだ。
で、一昨日の成田でのフェディクスの貨物輸送機事故。乗務員が亡くなったのが残念でならないが、
事故の原因を、ウインド・シア(気流の乱れ)だと位置づけているようです。
テレビニュースでも、もう、15年以上前になりますが、私が体験した花巻空港の事故(私も写ってました)の模様が「あの事故もウインド・シアだった??」と放映されていました。
しかし、花巻の事故では、「ウインド・シア」などという概念がありませんでした。
運輸省(当時)調査委員会では、原因を規定違反の副操縦士が操縦桿を握ってたことによる人災と決めつけようとしていました。
私は、あの時の体験を、「風の間に間に」(このタイトルで文庫本になってます)と言う簡単なレポートにまとめました。それを、航空会社のスタッフに渡した結果、調査委員会で取り上げられたようです。
そのレポートの主旨は、この事故は人災ではない。春、奥羽山脈から吹き下りてくる強風がロール現象を起こして、空港付近で気流が乱れ、真空状態(上空でのエアーポケット)になった結果の墜落事故である。
(私ももの好きで、実は京都大学の工学部で、気流の研究をする教授を訪ねて、調べたものですから)空港の設置場所に問題がある。このまま放置すれば、事故は再発する。との勇ましい素人結論をだしました。(そのレポートが役立ったかどうか?分りませんが、事故は天災扱いとなりました)
たぶん、今でも花巻空港は、風速が、一定以上になると、離発着を制限していると思います。
そのロール現象を、先輩は、「鎌いたち」だよ。と一発で私に教えてくれました。
「かまいたち」とは「突風で突然皮膚が裂けて、鋭利な鎌で切ったような傷ができる現象。とくに雪国地方でみられる。昔はいたちのしわざだと信じられ、越後の七不思議のひとつ」「空気中に真空状態ができた時、それに触れて起こるといわれている」
死者がでた事故ですから、軽軽なことは、控えなければなりませんが、
報道では「ウインド・シア」だと結論づけたいようですが?
テレビのニュースを見た限りでは、一度着陸して、再度機首を上げた、それが原因で強風に煽られ、横転した。私は、どうも、この事故は、操縦のミスではないか?そんな気がします。
「ウインド・シア」と「かまいたち」別物なのか?同じものなのか?素人の私には分りませんが。
15年前の花巻の事故は、間違いなく「かまいたち」のしわざだったと、私は信じてます。
「かまいたち 萱(かや)負う人の 倒れけり」((秋桜子)
無くなられた方のご冥福をお祈り致します。
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