執念

拭い去れない不安に耐えて。
今朝の話題は、何と云いても、プロ野球の開幕でしょう。
先日、我らがドラゴンズ。熱田神宮で必勝祈願を受けたが、監督がいない。
所用で欠席だったとの報。「いいね〜。神頼みしない。その姿勢がいい」「おれ流が頼もしいね」
開幕戦の相手、横浜の監督が神妙に頭を垂れているのと対照的なのが、面白い。
評論家でドラゴンズの優勝を上げる人はいない。エースが大リーグに。四番がリタイア。補強はなし。オープン戦は散々。そりゃそうでしょう。が、去年の順位を当てた評論家もいない。
私は、評判の悪い落合監督の大ファンです。「監督は勝たなきゃいけない。そのために人付き合いが悪と言われることは覚悟している」とか「現代野球は複雑なんだ。時間の短縮で勝負してるわけじゃない」と試合時間など問題にしない。あくまでも勝負にこだわる姿勢が良い。
それに、あの奥さんがいいね。「今年は監督が若手を育てる特技が一番発揮される年になる」「世代交代の年だと言っても、若手が技を磨いて追い抜かなくっちゃ。その凌ぎ合いを監督は楽しんでるよ」と。
内助の功と言いますか。出しゃばりといいますか。その臆面のなさもいいですね。
仕事は、後顧の憂いがあるようではダメ。むしろ、家庭の後押しが必要。
私は、虚勢を張り続ける指揮官の苦悩が、職種は違えども分る。与えられたカードで如何に勝負するかに全身全霊を傾ける姿が痛いほどに分かる。練習や準備をどれだけやっても、満足できず、振り払っても振り払っても拭い去れない不安もよく分かる。
奥さんは、例年開幕日は報道陣の取材を受けるのだが「勝ちたい。優勝したい」ってあまりにも真剣だから、今年はいっさいお断りしたんです」と。
神にすら頼らず、己の信じる道を行く勝負師落合監督に、男の執念を見る思いです。
今年のリーグ優勝は、この異能の監督率いる我らがドラゴンズに間違いなし。
我社も、後には引けない、予算必達の新年度がスタートした。     Goto

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