BeeTV

時代はモバイルに流れているようです。
常識を超えた広告に驚かされるのは、最近の傾向ですが、分けが分らない広告には悩まされる。
4月1日。全国紙に掲載された新聞広告(写真)を見て欲しい。何の広告か解りますか?
プロの私でさえ分らないのですから。読者にイメージできるとは思えない。
大体が、読むところがない。ヘッドコピー「祝!17歳差婚」??「飲み友、募集」????
それ以外は、ホームページのアドレスと、BeeTV Personal Entertainment Collector TMと書いてあるだけ。これでは何のことか?さっぱり分らない。たぶん、スポンサーの意図はアドレスにアクセスしてこい。ってことなんでしょう。
商売柄、アドレスを覗いてみた。そうしたら、どのアドレスも「今00で、忙しい、本日の18時に知らせるから待て」と、何とも「いい加減なうそ話ばかり」。朝刊に反応した読者がどれだけいるかは解らないが?
「追って知らせるから」またアクセスしてこいでは?余程の暇人でも、相手にしないだろう。広告制作者の術中にハマったのかも知れないが。広告効果からすれば、この世知辛い時代、「意味不明」な広告に随分コストを掛けるものだと感心する。
まあ、新しい試みにケチを付けるのはよろしくないので、広告屋的に。
この広告は、紙媒体を使ってネットに誘導する「クロスメディア」という方式。テレビCMとネット検索をクロスさせるのと同じ。でも、新聞を使ってここまで徹底するのは珍しい。
広告業界は受けての情報収集手段の多様化で、複合的な手法を駆使しなければ、レスポンスが上がらない状況にあり、この広告もその一つ。
で、この広告の内容は、エイベックスとNTTドコモが合併会社「エイベックス通信放送」を設立、携帯電話専用放送局「BeeTV」を5月1日に開局する、その告知広告。
目を引く「黄色」はNTTのタウンページをイメージしたもの。
似顔絵は、新TVコンテンツのエイベックス関係の出演者のよう。
4月1日を選んで、モバイルTV 開局を記念し、 TV タレントなどが多数出演する番組制作発表会を開催、報道陣に新規事業を紹介する、随分凝った広告展開だが。
果たして、エイプリルフールを狙った広告が、読者の共感を呼び、モバイルニューメディアとして、社会に定着するのかどうか?広告屋としては、興味深々と言ったところだ。
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4/1読売新聞      朝日新聞       読売新聞       朝日新聞
追伸
ホームページに問い合わせての、いい加減な内容を紹介しておく。
ウソつきはエンターテイネントのはじまり 
市原隼人・・・祝!17歳差婚→いま、役所に行ってるから少しだけお待ちください。
さま〜ず・・・再改名!求むコンビ名→いま、トイレ行ってるから。
和田アキ子・・・飲み友、募集。→ちょっと待って、手大きすぎてメール打たれへん。
小西真奈美・・・キャバ嬢、転職。→いま、着替えてるから、ちょっと待っててね。
香椎由宇・・・サルコジ、求愛 →??
詳細は18:00までまて。だとさ。
(カウントダウンするデジタル時計表示付)
尚。この携帯電話専用放送の視聴料金は315円(月)だそうだ。
                            以上

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