京都へ行こう

観光産業はそんなに、安易な事業ではない。
そうだよね。と、思わず頷きました。
京都の観光客が、統計を取り始め、初めて5千万人を突破したとの報に。
疲弊する地方。元気にするには、どうしたらよいのか?そんな地域をテーマにした行政のシンポジウムがあちらこちらで盛んです。で、そこで最初に論議されるのは、観光産業を充実させてはどうか。
大概は、そこに落ち着く。私も観光産業は重要だと思うのですが。果たして、そうでしょうか。
いや、観光産業が、そんな安易な事業だとは、とても、思えない。
京都、5千万人突破と一口に言うが。観光と言えば京都。日本一の観光地、京都ですら。
黙って待っていては観光客は減るばかり。とくに、冬場の閑散期の落ち込みが酷いと。
その打開策に知恵を絞った結果。真冬の京都(嵐山・東山)の佇まいを、あんどんで照らし、幻想的な街並を演出。「京都・花灯路」と銘打って、集客に効果を上げた。
それには、地域、行政、神社仏閣の関係者など、京都の観光産業に関わる人たちの並々ならぬ努力があったと聞きます。その結果が5千万人突破です。
この「花灯路」の企画・構成は、JLAA(地域広告会社協会)の仲間で、私が最も尊敬する先輩率いる京都「日商社」のオリジナルです。(地場に根を張り、地域とともに歩む姿勢を貫く広告会社です)
岐阜県の観光地と言えば、飛騨高山。小京都と言われ、関係者の血のにじむような努力が続けられ、最近では若い女性に人気がでて、それでも、年間の観光客は220万人です。
それを、岐阜県の統計課では、県下を訪れる観光客は5千万人だと発表している。
そんな、数字合わせで、観光客が訪れると思ってるとしたら・・・・。呆れます。
5月11日。岐阜長良川の鵜飼が始まりました。例年ですと、夏の風物詩が始まったと、全国ニュースのハズ。それが、今年は、ローカルニュースでしか報道もされない。
関係者の努力も手詰まり感がある。観光産業が生易しいものでない、自覚が足らないのではないか。そんな思いで、行政シンポジウムを聞いてみると、虚しさを覚える。
そんな時は、観光の原点、「京都へ行こう」だね。
楽しい初夏の京都に出会えるかも知れない。(勿論日商社の新しい仕掛けの)
京都観光客5千万人突破と日商社さんの奮闘に心より敬意を表します。
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