酒呑み

恨めしい道路交通法の改正・・・・
酒呑みの厭らしさは、並大抵ではない。と、自分ながら呆れている。
少々の飲酒なら、運転ぐらいは、などと、一昔前なら、社会も、本人も、鷹揚に構えていたが。
昨今は違う。「飲んだら乗るな」。運転者は一滴のアルコールも厳禁である。
車社会の地方でも、飲酒運転は許されない。(当然だが)
都会では理解できないだろうが、職場で今夜は一杯となると、公共交通機関が未整備な地方では、まず、足の手配から考えねばならない。これでは、飲むのが面倒になるのも分らないではない。
しかし、健康を害するまで酒を飲むのもどうかと思うが、酒ぐらい飲んで日頃の憂さを晴らして欲しい。
でないと、このままでは、地方の飲食業は成り立たなくなってしまう。
この1日から、道路交通法が改正され、飲酒運転の罰則が一段と強化された。
飲酒運転を容認する積りはないが、誰も言わないので、批判覚悟で。
悪質な運転に対して、より厳罰を科すのは当然と、納得できるのだが。
酒気帯び運転に対する罰則は「あまりにも」厳し過ぎる気がする。
呼気1リットルあたり0.25mg以上の場合。免許停止期間90日以上から、欠格(必要な資格に欠けること・免許が収得できないこと)期間2年以上になった。これって8倍。酷すぎるんじゃないか。
(3年以下の懲役、50万円以下の罰金・0・25未満も同様)
0.15以上0.25mg未満で、減点13点。免停90日以上も3倍に。異常な気がする。
あまりにもヒステリックだとしか言いようがない。人間は、一人として同じ体質の人はいない。
酒粕を食べただけで、酔っぱらう人もいれば、一升酒を飲んでも、ケロッとしている人もいる。
それを、一定の検査で、画一的に罰するのはおかしい。と思うのだが。酒呑みの厭らしさだろうか。
私の唯一の楽しみであるゴルフ。炎天下でプレーして、ひと風呂浴び、グィッと、飲みほすビールの味はたまらない。そのいい気分を、運転するからといって抑制させるのは、自由の侵害だと訴えたいくらいだ。言い過ぎだろうか。だろうね。
4月発売になったキリンビールのアルコール0%のビール風味飲料「キリンフリー」
高速道路のサービスエリアやゴルフ場で大変な売れ行きで瓶の製造が追いつかないらしい。
酒呑みの私としては、ビール風味とは何だ。アルコールが入っていなければビールとは言わない。
こんな、紛いもので、お茶を濁せ。いや間違い。酒を濁せと言われても・・・・・・。
ゴルフの後の醍醐味がそがれてしまう。
これも技術革新。新商品が次々に登場するのは良いことだと思うのだが。
皿の上にコップを置いて、酒を注ぐ。それも、皿にこぼれるまで注がなきゃ、と呆れるほどの、
厭らしい酒呑みとしては。何とも恨めしい道路交通法の改正だ。
                                      Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    人間が機械に律せられることを嫌う体質って、うらやましいですね。最近の日本人は,機械のみか、メディア情報にも簡単に律せられてしまいます。個人主義が発達しているのか?付和雷同なのか?弱ったもんです。ビールが美味い季節になりました。
                   Goto

  2. Tadashi Sakamoto より:

    ブラジルでは飲酒運転が普通です。いや、普通でした。ちょうどこの6月17日で道路交通法改正後1年が経過したと報道されたばかりです。それまでは、法律はあっても政治家から警察に至るまで、皆さん、飲んでも堂々と運転していましたので、飲んで運転すれば厳罰に処すとのお沙汰は、「驚き」でした。当初は恐る恐るでしたが、そこはブラジルのこと。しばらくすると又もとの木阿弥で、一杯ひっかけて運転するのは日常茶飯事です。でもコップ2杯までならOKという説がまかり通っていますが・・・。
    ただ、人前で飲んで醜態をさらすことは極端に嫌いますし、本人の信用がガタ落ちになりますので、ある意味で日本人より飲酒のマナーは厳しいと思います。ブラジルでは赤信号でも車が来なければどんどん渡ります。これは人間が機械に律されることを嫌う体質がそうさせるのでしょうが、飲酒運転も基本的に自己責任という感覚が幅を利かせているのは事実です。