背に腹は変えられない・・・・・・・・。
どうも、最近、考えてみることが多いのですが。スポンサーと申しますか、クライアント様が、あまりにも、急激に、新聞広告の価値を認めなくなっていますので、改めて新聞広告について考えてみました。
なぜ、スポンサーは新聞広告に出稿するのをためらうのか。私は二つ理由があると思います。予算がないは理由になりません。最近の経済状況で、広告予算がふんだんにある企業などないからです。
一つは、広告効果が期待できないからです。つまり、反響がないからです。
なぜ、反響がないのか。簡単です。読者と広告内容がマッチしてないからです。新聞は家庭に配られます。家庭に配られるから、家族全員が読むものだと錯覚しています。しかし、いや、果たしてそうでしょうか?
つまり、新聞の読者は誰なのか?どの層で、どのような人たちなのか?が分析されていません。昔とはライフスタイルが変わり、新聞は家族みんなで読むものではなくなりました。
つまり、新聞という媒体価値の変化を理解せず、広告紙面を作るから、そこにミスマッチが起こって、新聞広告は反響がないと、なっているのではないでしょうか。
内容を吟味せず、出稿するからです。勿論、その責任は我々広告会社にあります。
が、残りの半分は、スポンサーにもあります。たとえば、商品を紹介する場合、自己主張するだけでは、読者は納得してくれません。
はっきり言えば、この国で新聞を毎日、時間を割いてじっくり読む人は、知的レベルの高い人です。その人たちに向かって、押し付けがましい内容の広告を掲載すれば、拒否反応にあいます。
そのことを、もう少し考えれば、広告効果は顕著に表れます。こんなことを、言うと叱られますが、最近の新聞広告料金は、数年前に比べ、とてもリーズナブル(お洒落な表現ですね)になりました。
手法と内容を間違えなければ、新聞広告の効果は高いことを、ぜひ理解頂きたいと思います。
もう一つの理由。これの方が、重いのですが。新聞広告は、じっくり読んでもらえるので「説得力」が高い。それに、掲載基準が厳しいので「信頼性」が高い。さらには、確実に読者の手元に届くので訴求対象への「到達率」が高いのが特徴です。
そう言われてきましたし、今もそう言って営業されています。果たしてそうでしょうか?私は疑問です。少なくとも、以前に比べれば、掲載基準は曖昧に。発行部数の齟齬は指摘され続け、解説記事などの内容は軽薄(批判のための批判に終始)になった気がします。
最近の新聞社は、自らが築きあげてきた信頼を、自ら放棄しているようです。背に腹は変えられないと言いますが、新聞広告落ち込みのもう一つの原因が新聞社の焦りに起因している気がしてなりません。 Goto
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