ズレ・・・・・。

もう少し、真摯な取材、謙虚な報道姿勢を・・・・・・。
取材中のTBS社員が、逮捕されました。果たして、国民はそんなに、興味本位でしょうか?
報道取材の過熱ぶりに眉をしかめているのは、私だけではないと思います。
英会話講師のイギリス人女性遺体遺棄事件で、逮捕された容疑者移送取材での話です。
「現場で記者やカメラマンが、互いに「どけ」「じゃまだ」などと口汚く怒鳴り合っている光景が、メディア不信の一因になっていることを自覚すべきだ」(元共同通信論説委員長)。私もそう思います。
マスコミの取材に比較的寛容な警察が、取材中の報道関係者を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕するのは「異例なことです」。背景に、行き過ぎた報道姿勢に警鐘を鳴らしたのではないかと、思えます。
この不幸な事件は司直の手によって、解決されねばなりません。私が問題にしたいのは「事件」ではなく、マスコミのニュースに対する感覚の「ズレ」です。あまた起こるニュース。その報道の優先順位が国民の意識と乖離しているのではないかという疑問です。
逆説的ですが、一つの事件を過熱報道すればするほど、国民はメディアを冷めた眼で見るようになります。結果的には、それが、テレビ離れ、メディア不信に繋がっている気がします。
「取材活動に対して警察が安易に公権力を行使して、刑事責任を問うことは、報道の自由の点で問題だ」との声も聞かれますが、容疑者の写真を撮るのに過熱になることが、報道の自由だとはとても思えません。それこそ、取材報道を履き違えたズレです。
昨今の取材に、スクープがないのは、なぜなんでしょうか?
取材現場で怒鳴り合っているようでは、国民が知りたい取材ができるとはとても思えない・・・・。
もう少し、真摯な取材、謙虚な報道姿勢が必要なんでないでしょうか。特にテレビには・・・・。
それにしても、報道する側に興味があって、国民の側に興味がない「ズレ」た報道ほど、虚しいものはありませんね。                                                  Goto

コメント

  1. Goto より:

    眼を通して頂き深謝です。
    新聞情報の説明だけでは、ブログにもなりませんね。それなりに意図を持っている積りなんですが、反省です。          Goto

  2. ブラジル より:

    ズレの1 ブログ内で再三指摘がありますが、NEWSの優先順位が、報道側と受け取り側で大きなへだたりがあります。特に海外でNHK衛星放送だけを見ていますと、基本的に1時間毎に同じNEWSが繰り返されますから、ある時期には、日本は変質者か、落ちた偶像(大麻芸能人)しかいないような気になります。鳩山さんは勿論、アジア歴訪のオバマさんも報道順位第2位では、形無しです。
    ズレの2 後藤さんのブログは、話題も豊富で大変面白いだけでなく、視点が東京ではなく反骨精神が旺盛で、その鋭い切り口に感心させられることが多くて、ブラジルで毎日楽しみに見ています。ただ、コメントが少ないのが残念です。これは、テーマが大きすぎるから?それとも筆者と読者にズレがある?