中国

思想信条なんてものは、固定的に考えるものなのか????
石原慎太郎。桜井よし子両氏が代表格だから、あえて名前を上げるが、共産主義国がこの国に、過去も、現在もあると思っているのか?思っているとすれば、それこそ、国の行方を混乱させる教条主義者だと言わねばならない。
教条主義とは、大概がマルクス主義者に使う言葉であって、国粋主義者には使わないが、主義などと言うものは時代とともに変遷するもので、いい加減なものだが、両氏の中国に対する偏見は、紛うことなくナショナリズムを借りた教条主義者である。
考え方を改めるべきだなどと、偉そうなことを言うつもりもないが。時代の変化に付いていけない人が、政治の場や言論の場で、メディアを利用した発言は慎むべきだと思う。
中国に対する評価である。すべての人民による選挙によって選ばれない政党が国家を支配するのは、非民主的な国家である。だから、中国共産党を認めることはできないと批判する。
確かに、日本と中国の関係は正常ではない。いや、正常ではなかった。だが、それは前政権の話である。現政権は、民意によって選ばれた政権である。その政権の外交スタンス東アジア共同体構想を否定するのは勝手だが、古典的な国粋主義によって否定するのは理解できない。
随分、前置きが長くなったが、経済が活性しなければ国の繁栄はない。思想でお腹が膨れるならば結構なことだが。広告会社は経済の尖兵。広告宣伝を教育宣伝活動ととらえれば、企業の進出にとって、広告は欠くべからざる分野である。
中国は今年日本を抜いて世界第二位のGDPの国になる。昨年の自動車販売数も米国を抜いて、世界一の販売国になった。中国の政治体制が一党独裁だからと、成長する経済までも否定してよいだろうか?
そんな馬鹿なことはない。この程、日本の広告業界最王手電通が中国最大の広告会社に40%の資本を入れた。日本企業の中国での市場獲得の先兵となるために。素晴らしい経営判断だと思う。
この国がこれから先、生きて行けるかどうかは、中国とどのように付き合うかどうかに掛かっている。勿論、付き合い難い国ではある。しかし、一衣帯水の国である。
中国共産党が政権を握ってわずか、60年。その政権を肯定する意味も、否定する意味もない。経済的に躍進する13億の民と如何に、友好的な関係を結ぶかは、思想信条の問題ではない。
所詮、思想信条なんてものは、その時々の便宜的なものなのだ。
広告の仕事が、日本経済の活力源として、中国で役に立つのは間違いない。私は電通の中国投資を支持する。日本の広告会社は教条主義者に惑わされず中国に進出すべきだ。
が、それよりも、[JLAA」(地域広告会社協会)の京都の仲間が、すでに26年前、中国天津に進出している。その先見性には心より敬意を表する。
我社も社名の通り「中広」(中国広告社)。近い将来、京都の仲間の指導を受け、中国に活路を見いだしたいと思っている。                           Goto
追伸
中国は新駐日大使に、知日派の人材を登用した。
歴史認識に対立のない鳩山政権。小沢大訪中団。習副首相の天皇陛下謁見が、日本通の大使を起用する要因であると、読売新聞は報じている。

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。難しい問題ですね。
    小沢さんの秘書が三人逮捕され、今日から始まる通常国家は、この問題で一色になりそうです。残念なことです。人は、思想・信条を持って生きるべきだと、私は思っています。グローバル化した経済。東西冷戦後、多様化した世界の政治体制。何が正しくて、間違っているのかが、見えにくい時代です。だからこそ、メディア報道に惑わされることなく、自らの物差し(思想・信条)で、世の中を見る必要があるのではないかと、思っています。      Goto

  2. レモンハート より:

    イデオロギーじゃ飯は食えない。たしかにその通りです。だけど、この世の中「カネ」のためなら信条までも売る思想はどうかしてます。日本人には合わない考え方です。信条を忘れた商売は、企業を滅ぼします。金融主義という信条のない化け物は世界を翻弄し滅びました。これからは本当の民主主義のはじまりです。汗を流したものが幸福を勝ち取る時代です。経済で友好を計ることは、もちろん賛成です。
    しかし、中国はやはり脅威です。この国と外交するには集団的自衛権の行使及び日本国憲法第9条改正の必要性、武器輸出三原則の見直しなどを明確に打ち出すことが必要です。なぜならやっかいな国だからです。外国人参政権などは論外!こんなクレイジーな案をだす民主党には、とても信頼がおけません。中国の属国になるのがオチです。左巻きの評論家は、これこそが平等の社会だとしゃしゃりでる。ウンザリです。民主党にも前原大臣はじめ有能な政治家はいます。自民若手議員にも有能な政治家がいます。彼らが活躍できる環境が整ったときこそ本当の政治がはじまる気がします。
    私は貴殿を尊敬します。それは「根」にあるものに共感できるからです。しかし、こと政治に関しては何でここまで「小沢支持」なのか疑問です。小沢幹事長には戦略があります。しかし信条があるかどうかは疑問です。人間100人いれば100通りの考え方があります。だからこそ、国家の信条が大切じゃないのでしょうか?