明察

三年をメドにビジョンを実現したい・・・・・・
凄い作者が現れました。2010年本屋さんが選んだ「本屋大賞」で1位に輝いた「天地明察」の作者冲方丁(うぶかたとう)さんです。時代小説は加藤廣さんだと思っていましたが、この作者は一品です。
感想を兼ねて、私の思いを述べます。学問の世界では真理は一つかもしれませんが、人間の社会は複雑で、正解は一つではありません。モノの見方や考え方で、同じ問題でも幾通りもの答えがあるものです。しかし、生半可な正義感や、固定概念を持ち、経験を積みますと、自分の答えが、絶対だと思い込みがちです。
それを、心の内に留めて置けばよいのですが、人間とは厄介な生き物で、自分の考えを人に押し付けたがります。そうなると、ややこしいことになります。世の中で起こるトラブルは、大概が、ここにあります。
私などは、自分の考えを人に押し付けたがる典型的なタイプです。最近は、多少(大人になりまして)自重できるようになりましたが・・・。故に私の周りにはトラブルが絶えませんでした。
しかし、人間社会でも、学問を真理探究すると同じように、かかる問題の真相や事態をはっきりと見抜く目を持てれば、それを「明察」と言うのですが、生きるうえでの答えが導き出せるのではないでしょうか?
その意味では、趣味でも、本格的でも構わないのですが、仕事とは直接に関係ない学問に挑む必要があるのではと思います。(自然科学の分野が良いと思うのですが・とても根気の要る面倒なことです)
私には、三つのビジョンがあります。そのうちの一つに我社の初任給を業界No1にすることがあります。広告の仕事は人が財産です。他には何もありません。縁ありて、同じ釜の飯を食べる社員、スタッフのもてる能力をフル回転すれば仕事はうまく回ります。目的や理念に近づくことができると思っています。
それには、働きやすい環境を整備することも私の仕事だと思っています。働きやすい職場といっても、一概に決めれるものではありません。答えは、社員の数だけあります。千差万別です。
で、私が導き出した働きやすい職場の条件は「業界日本一の初任給」にするです。正しいのかどうか?分かりません。業界日本一が十分なのかも分かりません。しかし、置かれている環境や条件を鑑みれば、「明察」・正解だと思っています。
容易なことではありませんが、このビジョン。人に押し付けても(本の主人公はそんな生き方はしていませんが)許されるのではないか・・・・と思いつつ。三年をメドに実現する決意です。
勿論、「明察」が共有出来ての話ですが。                                 Goto
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「天地明察」 冲方丁

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