漫画

文化を創造する・・・・・。
文化とは何か?私は生活様式を文化だと思っています。その土地に代々受け継がれている習慣、風俗といった類です。神社の祭りで、近在から親戚・知人が集い、その土地の農作物を頂く。
年に一度の習慣・・・それがその地方の食生活様式となる。食文化です。
生活は人間の営みですから・・・良き生活様式は継承され、悪しき様式は消滅するモノだと思っています。芸術、芸能、音楽、絵画、文学なども、もちろん文化ですが、どこかで人の営みと繋がっていなければ・・・それを文化とは言わないのではと思っています。
つまり、私の文化論は、人の生活の中に溶け込むモノ、つまり様式として継承されるものが文化で、人が違和感を持つものは文化とは言わない。人の生活と乖離したモノは、文化ではないと考えています。
たとえば、漫画です。最近、アニメやマンガなどのソフトは・・海外で人気を博し、文化産業として盛んに輸出されています。市民権を得ました。だから、漫画は文化です。
しかし、ひと昔前までは、漫画は文化としての扱いを受けていませんでした。戦後、昭和40年代までは、漫画と本は別物扱いで・・・本は堂々と机の上で読めたのに・・・漫画となると机の下に隠して読んだものです。
漫画なんか読んで・・・勉強しなさいと、漫画を悪しき文化と決めつけ、排撃しようとした大人に、叱られたものです。(いまでも、そんな風潮がありますが)、漫画が芸術性のある文化として認知されるようになったのは・・・最近ではないでしょうか。
大人に叱られても、漫画を手放さず、継承した功績は・・・。漫画をこよなく愛した読者である子供たちですが・・・(団塊世代じゃないでしょうか)。私は、新聞社と出版社の頑張も強調したいと思います。
新聞社は、三面で四コマ漫画を掲載。サザエさんもそうです。日常生活を笑い飛ばしてきました。その功績は大だと思います。出版社も、様々なジャンルの漫画に果敢に挑戦し、子供のみならず、大人の世界に食い込む努力を怠らなかった功績も大だと思います。
新聞社も出版社も、斜陽産業と言われる今日・・・・。新聞社の広告に漫画が踊り。出版社の経営を漫画が救い、マンガ、アニメの輸出が国の経済を下支えするとなると・・・・。
それこそ、マンガのような話ですが・・・文化、すなわち生活様式を大切に育てることが、この国を救うことになるのではないか。広告の仕事ではないか・・・と、思いつつ・・・。
次のこの国を支える文化は、笑いかな・・・と、マンガチックな吉本興業100周年広告を眺めています。
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6/1日本経済新聞      5/29朝日新聞

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