粗製乱造

読者のためにを・・・正面に据えて。
書くのを躊躇しています。でも・・・・やっぱり・・・我がことだと思って書きます。
何をぐずぐず言っているのか?と申しますと、この件を書くのは三度目だからです。
約三年続けたブログで・・・同じ批判を三度するなんて、何となく申し訳ない気がするからです。
ましてや・・・・1000万部以上売れている大ベストセラーの批判を。
批判するくらいなら・・・読まなければ良いじゃないか。と、思われるかもしれませんが。本は不思議なモノで、シリーズの場合、それも、33作も読み続けてしまいますと・・・続編が出れば人情です。どうしても買ってしまうのです。
しかし・・・・このところの作品は駄作続き・・・・幾ら売れっ子作家だからと言って・・・何冊もシリーズで同時に発売するなんて・・・神業何でしょうが・・・・段々内容が酷くなっています。
ベストセラーシリーズだから・・出版元がせかすのだと思いたいのですが。能力が枯渇したのに、充電もせず乱造を繰り返すのは・・・・売れっ子作家の宿命なんでしょうが・・・・大丈夫かと疑いたくなります。
佐伯泰英さんの「居眠り磐根・江戸双紙(34)尾張の夏」のことです。(他のシリーズも同じです)
ハードボイルド作品ですから、主人公がスーパーマンのように強いのは分かります。しかし、食詰め浪人が、腕を見込まれ、商家の用心棒になって活路を見いだすのは分かります。
しかし・・・シリーズが進んでも、以前読んだ内容とまったく同じで。苦境にあって、逃亡して、逃亡先の尾張で・・・・商家に助けられ、藩の道場で認められる。どうなっているんでしょうか?まったく同じストーリーの繰り返し。
内容もなければ字数もない。粗製乱造とはまさにこのことを言うのでしょう。
私は妙な心配をしています。それは、観光が日本の目玉となりつつあるこの頃・・・・ひょっとして、佐伯先生のような、粗製乱造商品や無意味なサービスを海外からの観光客に押し付ける業者が頻発すれば・・・。
この国の最後の砦かもしれない・・・・観光産業に未来が無いことを・・・。        
気を付けなければならないのは、我社も生活情報誌を発行していますが、粗製乱造してはいけない。読者のためにを正面に据えて・・・しっかりとした情報誌を作らなければならないことです。                                        Goto

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