若き血潮がたぎる・・・・かも。
まだ・・・今年を締めるには早すぎる。・・・残された仕事を片付け、この一年を振り返ってみなければ、新年はやってこない・・・・のだが、このところ気持ちが年末年始の休みに動いている。
私の部屋・・・わずか壱畳半程のスペースですが・・・目前の金華山・岐阜城が望める窓(それだけが目的で、わずかなスペースに部屋を造ったのですが)・・に、小さな色紙が立て掛けてある。(写真)
そうです。学生時代にたぎった血と申しますか・・・「青雲の志」に燃え(今に思えば茶番ですが)、「革命ゴッコ」のまねごとをしていた頃の熱い思い。その思いが蘇るような小説・・・・北方謙三さんの「水滸伝」。その全20巻を買い求めた折・・・おまけで付いていた、「志」と書かれた色紙です。
北方さんは、「水滸伝」の続編・・・史実にない「楊令伝」を書き綴っていました。私はそれらが書籍広告で掲載される都度、読みたいとの衝動にかられましたが・・・どうせ読むなら、一気に、全巻完結してから読みたいと我慢していました。
それが、この度・・・・15巻完成したのです。まずは北方さんいご苦労様。ありがとう。待ってましたよって、声を掛けたい、そんな思いです。そして、この年末年始の休みを利用して、読みたい。と、心が休みに動いています。
それに、それに、驚くなかれ、北方さんは、物語はまだまだ続くと言っています。楊令の好敵手「岳飛」を主人公にした「岳飛伝」を来年から連載するそうです。「大水滸伝」構想として・・・
凄いですね。かつて学生運動にかかわった北方さん。「革命ゴッコ」を・・・今も尚・・偏狭になった赤い中国をあざ笑うかのように、中国古典を題材に描き続けている。
青春の墓標を刻むのは簡単だが、同じ時代、同じ空気を吸った人が、半世紀近い歳月を経て、尚、壮大なロマンを追い求めているのに・・・共鳴しない手はない。
楊令伝を読み終わった後に・・・私に如何なる新たな血がたぎるのか・・・それが楽しみで、楊令伝に向かって気が褪せり・・・休みが待ち遠しい。 Goto
自室の色紙 楊令伝 全15巻
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