市場調査

出版社には王道を歩いて貰いたいものです。
最近の私の疑問です。市場調査って?正しいんでしょうか?
日経20日付朝刊に、広告関係者にとっては、重い出版社の広告が掲載されました。(写真参照)
内容は雑誌広告の出稿量が激減。このままでは雑誌発行もおぼつかない。出版社が集って、雑誌広告のレスポンスを市場調査してみた。その結果、女性の消費行動には大きな影響を与えている証明ができたと。だから、雑誌に広告を出稿してください。とのスポンサーへのお願い広告です。
私の疑問です。新聞社が毎月実施する内閣支持率調査(世論調査ですが・・これも市場調査です)、しかるべき調査期間に依頼して調査するのでしょうが、その結果を記事にするのはおかしい。
なぜなら、市場調査なんてものは、テクニカルなもので、質問内容によって如何様にでも答えを導き出せるからです。メディアが市場調査によって世論操作をするようなことになれば国が歪んでしまいます。その意味で疑問です。
出版社が雑誌広告の効果度を市場調査するのは如何なものか。結果が、あまりにも手前味噌だからではありません。雑誌に広告の出稿量が激減したのは、広告効果が原因ではないからです。
乱暴なようですが、問題の本質は、雑誌に媒体価値がなくなったと言う単純な理由からです。コンテンツが読者の心を捉えなくなったからです。スポンサーはシビアーです。それこそ、自社の商品やサービスに対する市場調査は徹底的に行っています。
その調査からすれば、雑誌広告が売り上げに貢献しないから、広告出稿をしないだけです。
私が、出版社ならば、雑誌広告の市場調査なんてやりません。まして出版社が徒党を組むようなみっともないことは。むしろ、辛くてもしんどくても、消費をリードするような内容の雑誌を世に問い続けます。
それが、時代をリードする出版社の心意気ではないでしょうか。本来の責任を放棄して・・
市場調査に活路を求めるなんて・・・・ 本末転倒ではないでしょか??   Goto
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2011/1/20日本経済新聞

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    私も中日新聞のメディアは謙虚な姿勢であるべきとの社説読みました。最近の中日新聞はいいですよ。
     Goto

  2. リミスキー より:

    最近マスコミ側からも自己反省らしい発言や記事が出るようになってきました。つい2~3日前も中日新聞でそんなコメントがありました。謙虚さも必要ですね。

  3. Goto より:

    広告代理店も・・・欲の皮が突っ張ったままだと、スポンサーに見放されます。メディアも・・・代理店頼りは禁物だと思います。さてさて、激変する情報社会、業界そのものが問われています。          Goto
              

  4. リミスキー より:

    仰るとおりだと思います。
    ラジオも同様な環境下にあります。
    自ら媒体価値を上げる努力無しには、見捨てられます。
    ただ、代理店の利益率優先で見捨てられることも実際にはありますので、そこは何とも・・。
    実際テレビを売ってしまうと、その予算規模に目がくらみ、ラジオなんて売っていても儲けが無い!みたいな錯覚に陥ります。悲しい現状です。