飛騨高山美術館

ルオーに、人間の内面に潜む陰陽を知る。
63歳にもなり、有り余る時間を過ごしたにも拘らず、あるいは、その気になれば、いくらでも、勉強したり、研究したりして、趣味の域には達するはずなのに、未だに・・・・
芸術、美術、音楽など、文化に疎い。などと、ブログに書かねばならぬことを、恥ねばならぬ。
ただ、弁解するとしたら、生まれ育った環境に、その種のモノとの距離を近づける出会いや、造詣の深い人達と巡り合い、教えを乞う機会に恵まれなかったと、申し上げておこう。
岐阜県高山市の街が一望できる、小高い丘の上に、まるでおとぎの国から抜け出たような、美術館がある。ミシュランが3つ星で、太鼓判を押す、大自然に囲まれた宝石箱のような飛騨高山美術館である。
その美術館が開館15周年を迎えた。飛騨に本物の美術館をとの、熱い思いの希代なる経営者の情熱で、飛騨人に豊かな文化を培う・・・キラリと光る美術館が根づいた。すごいことである。
15周年記念の特別展は、20世紀のフランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー展。
ご案内を頂きましたので、深々と降りしきりる雪の高速道路を駆け、お祝いと観賞に伺いました。
雪景色に浮かぶ美術館。15年の歴史と飛騨のためにの思いが滲む・・・穏やかな館長の挨拶に拍手と敬意を表しながら・・・・。、ルオー作品百点余を観賞させてもらいました。
どうだと、聞かれても答える術はありませんが、宗教画家が、人間の内面に巣食う陰と陽をステンドグラスのタッチで描く、太い描線に・・・頷きながら・・・物を観賞する環境に恵まれていたら・・・私の文化度ももう少し・・・・・と、思いつつ、楽しませて頂きました 。
そうそう高山の友人に、高山美術館で、ルオーを観賞してると、電話したら、そうか。明日、出掛ける積りだと。希代なる経営者の「飛騨に文化を」の夢は、15年の月日を経て、確実に根差しているのを実感させて貰いました。おめでとうございます。Goto
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                クリアファイル
                ジョルジュ・ルオー<小さな曲馬師>
                「流れる星のサーカス」より

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