本質を見失うと・・・・霧散するのでしょうね。
私は民主党のシンパです。今でも。ですから政権交代が、この国の閉塞感をぶち破り、立ち直る唯一の道だと・・・・結構本気で思い、それなりに応援してきました。でも、どうも雲行きが怪しくなってきました。
雲行きが・・・なんて、他人事のようですが。巷間論じられる。消費税増税の前にやることが・・・・とか。マニフェスト違反だとか。適性に欠けたリーダーばかりだとか。政権担当能力がない稚拙な集団だとか・・そんな、民主党政権・・批判を真に受け・・・私の民主党シンパが揺らいだのではありません。
そもそも・・・政治家は政策を論じるもの。だから、マニフェストで選挙を戦う。勝った方はマニフェストを絶対に実施せねばならないという、マニフェスト絶対主義は間違いだったのではないか?と疑い始めたからです。
仙谷さんだったと記憶しますが・・・政権発足の折。明治依頼140年間続いたこの国の律令政治(官尊民卑)体制を打破し、新たな仕組み(体制)をつくる・・・それが、民主党政権への国民の期待だ。そのために官僚主導から、政治主導が必要と訴えていたと思います。
だが、二年半を経て・・・・民主党政権の辿った道は・・・・統治機構の改革でも、システムや制度の転換でもない。むしろ、マニフェストを官僚の手に委ねることによって、自民党時代の政策と優先順位を組み変えることに汲々として、政権交代の本質を見失ってしまった。
いや、そもそも、政権交代の意味とか、本質とかをまったく、理解できない人達が、政権政党の政治家なってしまった。その化けの皮が、ここにきて剥がれてしまった。
その結果が・・・・消費税増税に反対。マニフェスト不履行を糾弾して・・・さも、国民の意思を代弁するかのような甘言を弄し、民主党を離党。新党をつくるという。大局観も見えない。時代も社会も眼中にない。保身と政党助成金欲しさの破廉恥な議員が続出する。
選んだのは、国民だから・・・その程度の国民ってことになるのだが。しかし、大衆は愚にして賢であることを、忘れて貰っては困る。ましてや、時代は刻々と変化し、それを確実に捉えることのできる高度な情報社会なのだから。
国民は、消費税増税に反対など、していない。政権を批判しているのは、政権交代の本質を見失った政党に価値がないと判断しているのです。それが、分かっていないのが腹立たしい。
年末年始の雲行きも怪しそうだが・・・私のような民主党シンパでさえ、民主党政権に暗澹たる思いなのだから、民主党が霧散する日も・・・遠くはない。本質を見失うとはこのこと。弱ったモノです。Goto
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