理想を現実にするには信念が必要です。
5月病なる季節病がある。入社一ヶ月。新入社員が理想と現実のギャップに戸惑い、悩む病気である。学生時代と実社会が違うのは当たり前。大いに悩むが良い。それが若者の特権です。
ただ、二、三ヶ月で、その会社、職場が分かるはずはない。三日坊主の癖が出ただけ。いくら、時代の変化が激しいからといっても、物事を理解できるには一年や二年は掛かる。ましてや、ビジネスは多かれ少なかれ、季節によって違うもの。春夏秋冬を過ごしてこそ、その価値がわかるというものでは。
石の上にも三年と申します。5月病でも半年病でも結構ですが。理想を現実にするには信念が必要。ギャップに悩むとしたら、始めから理想がなかったのかも知れない。それ以外の、例えば人間関係で悩むなんてことなら、それこそ最低。人間なんて自分も思うようにならないのに、他人と上手く行くはずなどないのだから。
前置きが長くなりましたが。我が社は広告会社。大向こうを唸らせる広告を作って見たい。自分の力量が如何なく発揮される広告を世に送り出したい。そして、広告効果にスポンサーの高い評価を頂き、世の中の役に立ちたい。そんな熱い思いの集団です。5月病を患う人などいません。
これから掲載する写真をご覧ください。
2011年。日経新聞広告賞を受賞した作品です。去年は大震災が起こり、新聞広告は震災報道のため三ヶ月ほどストップ。その後も、社会の趨勢に配慮しながら派手さを抑えた誠実な広告が主力となった。最優秀賞はクロネコヤマトの7段。「宅急便ひとつに、希望をひとつ入れて」
優秀賞は日産の「もう、あなたの街でも電気自動車が走り出しています」。地球環境に配慮したグリーン企業の構想を分かりやすく説明。新聞広告らしさが。
私の好きな広告は一条工務店の全五段。15本シリーズ。起業姿勢。コンセプト。技術力。環境・国際化と丁寧に作り込んでいます。
企業広告では旭化成のシリーズも素晴らしいですね。心に企業のイメージが入り込む感じです。
こんな広告を作って見たいですね。
さらに、これも掲載された折。思わず紹介してしまいましたが。不屈の企業魂を「問題提起型」で訴える宝島社30段。へーと思わず唸ってしまいました。
如何ですか。受賞作品。私は感動で胸が震えます。広告業に就いて35年。広告賞の取れる広告を作って見たいと今日ももがいていますが、未だ、その夢は叶いません。しかし、いつの日にか紙の広告で多くの人に感動を与えたい。そんな作品を作って見たいと揺るぎない信念を持っています。
第60回日経広告賞を祝す。待ってろよ。Goto
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