岐阜アパレル産業の再興を願う。
敗戦から立ち上がり、戦後の伊吹が感じられるようになった昭和2・30年代。
故郷岐阜の町。中国から引揚げてきた人達が国鉄駅前の闇市で、商売を始めた。
みかん箱の脚に戸板を乗せ、そこにボロ切れや、使い古しの服を並べて売る衣料品販売です。
それが、大阪と並んで既製服のメッカ言われた岐阜アパレルの始まりでした。(今も、駅前の既製服問屋街をハルピン街といいます)
子供の頃は、どこの家庭でもミシン踏む音が深夜まで響いたものです。
縫製服の内職が一家の貴重な収入源。我が家でも、中学に入学する頃まで、母親が。
いっときは、岐阜駅前の問屋街。1000軒が軒を並べ。5万人以上が従事。日米貿易摩擦で、繊維産業が切り捨てられるまで、岐阜市の基幹産業・地場産業として県都の経済を支えて来ました。
衰退する繊維産業にも拘らず、今でも、歯を食い縛り頑張っているアパレル関係者は多いのですが。縫製業者を含め繊維関係者の数々は往時の十分の一程度の規模になってしまったようです。残念です。
歴史と伝統のある地場産業。何とか、復興して欲しいと願うのは、私一人ではないと思います。
取り分け、ユニクロに代表される日本のアパレルメーカーが気を吐いています。
センスが良くって、機能的。そして高品質で廉価。安価なものは悪いモノと相場が決まっていましたが。そんな常識を覆し国内を席巻。国際戦略のもと、海外に市場を求めています。しまむらやあかのれんなども中国に進出する話しを聞きますと、凄いって、思ってしまいます。
若干乗り遅れ感はありますが。岐阜の繊維企業、そもそも、メーカーとしての経験と実績は積んでいるのですから、卸やPBに拘らず、生地の新素材などを積極的に活用、独自性を発揮して、ダイナミックな事業展開をお願いしたいものです。
そうそう。米国のスポーツ衣料メーカーが、こんな大胆な広告を打って(写真参照)日本市場に殴り込んでいます。岐阜のメーカーも、縮んでなんかいないで、真っ向勝負して欲しいものです。
勿論、広告戦略は我が社にお任せください。Goto
追伸
迫力のある広告ですので、そのコピーとクリエイティブディレクターのCMコンセプトと制作意図を掲載します。
誰にも負けない。
誰よりも速く走りたい。
誰よりも強くありたい。
こいつにだけは負けたくない。絶対に負けない。
思い起こせばいつでも戦っている自分がいたはずだ。
内なる野生を覚醒させ、激しく強く、そして荒々しく。
頼るべきは猛々しく雄々しい自分。
下を向くな、上を見続けろ。
生きるとは名誉を賭けた戦、人生は自分のスタジアム。
屈さない。見返してやる。
誰よりも強くなってやる。
・・・・
戦うことで人は強さを身につける。
その強さは、優しさと慈しみを育み、真の豊かさへと向かうだろう
CMコンセプト
「日本の鼓動を打ち鳴らそう」
やりたいことは早くから決まっていました。とにかく日本を元気にしたい。見た人を勇気づけたり、パワーがみなぎってくるようなCMを作りたい。
そんな想いを、和太鼓の音やテンポ、チームの絆として表現しました。鍛え抜かれた肉体や猛々しさ、想いを込めて打つ一打、屈しない姿勢など、それぞれの瞬間から深層に突き刺さるメッセージを感じ取ってもらえる映像と思います。
本作品を見た全ての人の心に躍動感が沸き起こり、「よし、明日もやってやろう」と前向きな気持ちになっていただければ幸いです。
ドーム(アンダーアーマー )クリエイティブディレクター M.F
5/10日本経済新聞
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