広告の真髄に触れる。
写真をご覧下さい。朝日新聞に4面に渡って掲載された「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス」募金の呼び掛けです。私は、この広告を見て、募金しようと思っています。
紙面は斬新です。一面縦に半分切ってあり、それを捲りますと、お母さんが病に伏す子供に添い寝します。薄いグレーのバックに白文字で趣旨が書かれていますので、コピーが読みにくいですが。丁寧に作り込まれ、読者を引きつけます。これぞ新聞広告の真髄。
「一緒にいてあげたい」
その思いが
私と、息子を引き離した。
半年前、息子に大きな病気が見つかった。
治療できる病院は自宅から新幹線を乗り継いで
2時間かかる場所にしかない。
母親である私は、ずっとそばにいて、手にぎり、
背中をさすり、一緒に病気と闘うことにした。
病院には、付き添う家族のための環境が
整っていなかったけれど関係ない。
病室の床にマットレスを敷いて夜過ごした。
食事の取れないことも多かった。
息子が頑張っているんだ、親も頑張らなくては。
とうとう倒れるまで無理を続けてしまった。
「お母さん、そばにいるの、ずっとじゃなくていいよ」
24時間の付き添いができなくなり、
自宅から息子のもとへ通うことになった。
会えない日が続くと不安がつのる。
家族みんなで元気に暮らしていたころが、
今となっては奇跡みたいだ。
財団の目的は、難病に苦しむ子どもに親が付き添うため、医療施設の近くに安価(一泊1000円)で滞在できる施設を設置する。ことです。広告は名古屋大学病院の敷地内にハウスの誘致が決定。その募金要請です。
国がとか、自治体がとか。社会保障とか。野暮なことは申すまい。
難病で苦しむ子供は全国に20万人。この子達を支えるのは親しかいない。そのための、支援を我々がしなくて、誰がするんでしょうか。子供の未来のために、私も応援したいと思っています。
「公益財団法人・ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」の活動に心より敬意を評します。Goto
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5/28 朝日新聞
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