犬の遠吠え

知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なうものだろうか?
私のブログなど、対して影響もないのだが。ここまで書くとさすがに、苦々しく思われると思うのだが。言わねばならぬことは、言わねばならぬ。気が小さいので、恐々だか書いて見たい。
「新聞はいかなる時も正確な情報と多様な意見を国民に提供することで、民主主義社会の健全な発展と国民生活の向上に寄与してきた」と、新聞の歴史的役割と使命を高らかに謳いあげる文章は、第65回新聞大会(青森市で開催)の決議の一節です。
「iPS心筋を移植」と一面トップで森口何某のインタビューを報じた読売新聞。勿論、誤報を「新聞の信頼を傷つけたことを読者や関係者にお詫びする」と謝罪した読売新聞グループ本社社長を責めるつもりはないが。その謝罪が新聞大会のパネルディスカッションだと言うのだから・・
正確な報道で民主主義社会の健全な発展に・・・・との大会決議と実態のギャップに、間違いは誰にもあると寛大な気持ちになれない。謝罪で済むのだろうか?もしも、公人が間違いを犯した場合ならば・・と考えると、建前と本音を使い分けてるような虚しさが残る。
「真実を追求し、国民の知る権利に応える、これこそが我々の最大に使命である」と決議文は力強い。しからば問う。「週刊朝日」が日本維新の会代表・橋下徹大阪市長の政治的失脚を意図的に狙った「謀略特集」(ハシシタ、救世主か衆愚の王か)をあえて掲載し「血脈主義、身分制度に通じる極めて恐ろしい考え方だ」と朝日新聞社に憂慮を示し・・質問拒否した問題。
週刊朝日は橋下徹は公人。国民の知る権利を特集して何が悪い。週刊朝日は朝日新聞出版が発行する週刊誌であり、朝日新聞とは別外社だ開き直る。だれが、考えても朝日新聞と週刊朝日は同根ではないか。この白々しさのどこに、知る権利が我々の最大使命などと、胸を張れるのか?私には信じられない新聞社の虚偽姿勢に唖然とする・・
それに。決議文はこうも語る「消費税引き上げのために社会保障・税の一体改革関連法案が成立した。新聞を含む知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なうものであり、新聞には軽減税率を適用するよう強く求める」と。社説では、消費増税やむなしと、論じ。しかし、新聞だけは、消費税は軽減せよと、訴える。自己矛盾ではないのか?
また、知識への課税は軽減せよと、大上段に振りかぶるならば、知識といえば教育。だったら教育全般に関わる課税も軽減すべきではないのか?そう訴えるべき。新聞命の私としては、新聞大会の決議文の全体に流れる本音と建前の違いに、これが日本の言論界の中枢かと思うと・・
この国が内憂外患を招いている責任はメディア界にもある。そのことを自覚するならば。本音と建前を使い分けるのではなく、謙虚さと身を切る覚悟があってしかるべきだと思うのだが。新聞大会の決議文を批判するのは、犬の遠吠えだろうか。Goto

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