日本人の美徳、自分が気持ちの良いことは人も気持ち良い。
私は毎朝のウォーキングで、道路と公園に落ちているゴミを拾います。(最近は、歩行者が少ないせいか。あまり落ちていませんが)歩かせて頂く公道が綺麗であれば。そこを歩く人(勿論、私ですが)。車中の人、地域の住民。みんな気持ちが良いからです。
街が綺麗だと犯罪も少なく、安心して暮らせるとは。ジュリアーニ元ニューヨーク市長の「破れ窓」理論です。街だけではありません。玄関に家族の数以上、履物が溢れている家は。道徳的な欠陥があります。履物(スリッパですが)が乱雑な浴室のゴルフ場は、二流・三流に扱われます。
事務所が雑然としている会社に収益が上がっているとは思えませんし。社員のレベルが高いとは誰も思わないでしょう。新しくなくても良い。古くても整理整頓され。清潔な職場環境が維持されていれば。事業は必ずや成功に導かれるでしょう。
整理・整頓・清潔が安全と豊かさを保障するという話では。日本が誇る高速鉄道「新幹線」に匹敵するものはないでしょう。開業から半世紀近くなりますが。乗客事故死ゼロを誇っています。日本の誇るべき商品として新興国のインフラ整備に「新幹線」が輸出されています。
2000年に台湾に決まり。このほど路線延長に対応するため、順次車両が納入されるそうです。インドでも野田前首相が高速鉄道構想にコミット。輸出が検討されています。新幹線を利用する際、私がいつも感心するのは・・・安全でも、スピードでもありません。
快適な空間です。東京駅に着いた新幹線が、折り返して、次に出発するまでの所要時間は12分だそうで。乗降に5分。清掃に「7分」だそうです。(読売新聞・語る・日本再生から)
そういえば。ホームでピンクのユニホームに身をまとった清掃員が。整列して乗降口で。ありがとうございましたと。それから。座席のテーブル。汚れた窓。箒で床の清掃。座席カバーの交換。棚の忘れものチェック。そして乗車待ちのお客を一礼して迎える。それを7分間で終える。
神業ですね。フランスの国鉄総裁は、清掃の速さ。的確さのサービスをフランスに輸出して欲しいと。だが、日本人の美徳である「礼」やおもてなしを含めたトータルサービスの輸入は不可能だとも。勿論。JRが半官半民の旧国鉄の時代なら。7分清掃など考えもつかなかったであろう。
新幹線を清潔にする。街を綺麗にする。自分の職場を整理整頓する。難しいことではありません。単純なことです。自分が気持ちの良いことは、人も気持ちが良い。日本人の持つ美徳を実践するだけです。日本人は一流なのですから。Goto
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