朝日新聞と寅さん

明暗を分けたのは・・発行部数の差でしょうか。
ゴールデンウィークに邦画史上不屈の名作・・・上質の笑いと日本的情緒を満喫させてくれた「男はつらよ・フーテンの寅さん」全49作品を一挙に放送する・・・どうぞ、衛星放送WOWOWを視聴下さい・・・との大胆な広告が5/2付・日経・読売の朝刊に掲載されました。(写真参照)
へぇー。もう一編で、シリーズが50回になったのかと、主演の渥美清さんの早すぎた死を悼みつつ・・・日経に掲載されてる紙面は寅さんが恋したマドンナ達・・・日本を代表する女優さんの顔・・・そうか浅丘ルリ子さんのリリーは4作品・・・遺作もリリーだったのか。大原麗子さんも綺麗だったなぁ。亡くなったねぇ。
栗原小巻さんねぇ。最近はトントン表舞台に登場しないが・・・。吉永小百合さんも初期の作品にでてたんだ。夏木マリさん、かたせ梨乃さんなどはまだまだ、現役で活躍中だねぇ。なんて・・品定めしながら、10作品ぐらいは観たかなと心がときめきました。
で、読売新聞紙面を見ますと・・うぅーん・・読売の紙面は同じ広告でも日経とは構成がまったく違う。こちらはマドンナ達の写真じゃない。49作品の名場面、妹のさくら、おいちゃん、おばちゃんなど懐かしいスチール写真と解説、そして、WOWOWの放送時間が・・・なかなか丁寧な作り込みで・・・両紙面とも制作者は頑張りが伺われる。
と思いながら、ふと・・・なぜ、日経がマドンナの写真で、読売は映画解説なのか?この違いにどんな意図があるのか?2紙で紙面内容を変えた理由はなんなのか?なせ、同じであってはいけなかったのか?日経の読者は男性が多くて、読売はファミリーだからなのか。広告を生業とするものにとって・・疑問が湧く。
別段・・・深い意味がないのかも知れない。広告屋的思い付きで決めたのかも知れない。あるいは、制作作品を何種類か提出したら、スポンサーが、これとこれは捨てがたい。だから・・・となったのかも知れない。そんな事を考えながら、二つの紙面を眺めると、広告業界の裏側が見えるよう。
それと、もう一点疑問が残る。なぜ日経と読売だけに掲載され・・・。朝日新聞には出稿されなかったんだろう。まさか、「寅さん」に興味のない読者が朝日には多いと踏んだからだろうか。そんなことはなかろう。それとも・・・日経と全国紙一紙分しか予算がなかったからだろうか?
読売と朝日の発行部数の差が明暗を分けたってことだろうか。だとすれば、朝日の広告担当者が広告代理店にフラれたってことなる。とすると「男はつらいよ」だね。それはそれとして、折角のゴールデンウィーク、そのすべてを「寅さんで過ごせ」って訴えるのも「つらいもの」があると思うのだが・・・言い過ぎでしょうかねぇ。Goto

5/2日本経済新聞        5/2読売新聞

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