朝日広告賞

日本の夏・キンチョーの夏
浴衣姿で内輪を持って縁側で佇む女性、すだれの下がった部屋には、豚の香炉から線香のけむりが立ち込め・・塀の向こうに花火が一筋・・・やがて仕掛け花火にシュルシュルと光が走り、香取線香と金鳥・・・・の文字が浮かぶ・・・
そして、有名な女優さんが「日本の夏・キンチョーの夏」と落ち着いた声で一言。その背景で、スターマインがドドドドと炸裂する。・・・・そうです。それが、お馴染み金鳥香取線香の定番CM・・・このCMが放映されると「あーぁ、今年も夏がきたなぁ・・」なんて、思わず思っちゃうんです・・
広告界の定番といえば、新聞広告の発展と次世代を担う広告制作者の発掘を願う目的で開催される朝日広告賞です。61回の歴史があります。その受賞作品が発表されました。(写真集参照)
朝日広告賞に輝いたのは、元素をモチーフにした東京エレクトロンの「世界のモトになる小さな部品」2ページ見開きで、すべての物質を構成する118個の元素を一つづつ丁寧に解説。広告というよりもカラーの紹介かと見間違うほど綺麗で、内容の濃い広告・・・ここまで真面目に作り込まれると、文句の言いようがない。久々に素晴らしい作品です。
一般公募の部で朝日広告賞に輝いた作品にはじぇ、じぇ、じぇと驚きました。三流週刊誌のグラビアが・・・・と。いやいや、選者も悩んだんでしょうが。「日本の夏・キンチョー夏」のあの大日本除虫菊「金鳥の渦巻」の「キンチョーは、美容の会社かもしれない」とコピーが付いた作品・・・・じぇ・じぇ、じぇ・・・・・
蚊取り線香の概念を変え・・・虫に刺された女性の・・・・虫刺され跡を救う「美容商品」と捉え直した意外な作品。(写真参照)賛否両論あるでしょうが。この意外性が広告制作者の醍醐味。私も面白いと評価したい。えっ・・女性が可愛いからですって。。。
うぅーん・・・そうかも知れませんが。最近のキンチョーCM・・「日本の夏の風物詩」のイメージをぶち壊すような・・・チョピリ太めの叔母さんが体をくねらす・・・おもわず目をそらしたくなる・・・奇妙なCMが多いですからねぇ。あれよりは・・・グラビアの方が・・Goto
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 7/16 朝日新聞

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