金メダルが月に輝く日は大人がつくる・・・
月と書いてルナと読ませるなんて、お洒落ですね。東アジア大会の競泳200m平泳ぎで銅メダルに輝いた13歳の中学一年生・・・岐阜県出身の今井月さんのことです。思わず7年後の東京五輪の期待が湧きますが・・・今からプレッシャーを与えても可哀想ですね。
それはそうと、東アジア競技大会って。知ってましたか?4年に一度、五輪の中間で開かれるそうですが、今年で第六回目、中国天津で開催され、各競技で日本選手が中国選手と凌ぎを削ったようです。私が新聞のスポーツ欄に興味がないせいなのか。テレビの報道番組やニュースで扱いが少なかったのか・・・
それとも政治的に、中国内の報道に慎重だったのか理由はわかりませんが。日本国内での盛り上がりに欠けていた気がします。この大会以前に行われていた「アジア大会」は五輪に次ぐ大会と随分盛り上がっていた時代があったのを記憶してますが。
次回の2017年の第七回大会からは様相が、14歳から18歳までのユース大会に変わり、若い人を育てる東アジアの競技会になるそうで、今回でこの大会は幕らしいです。それも盛り上がりに欠けた原因かもしれません。
国際的な競技会が様々開催されますが、スポーツは勝負ごと。勝ってなんぼの世界です。取り分け国際大会は日本選手が活躍しないと盛り上がりません。それには国をあげて選手を育成する体制が必要です。しかし、だからと言って、スポーツが国民を元気にするとの理由で、国が育成費を無条件に拡大することもできません。
となりますと、やはり日本の伝統でもある企業メセナで支援するのが妥当か、企業の広告宣伝費、売名行為と片付けるのが良いかはわかりませんが、企業が支援する必要があります。冬の五輪に何がなんでも金メダルを獲れ。一番以外に意味はないと発破をかけ、選手強化に手厚い支援をする企業があります。
長野県に本社のある日本電産。スケート部のトレーニング室には「一番以外はビリだ」「一番は日本一ではなく世界一だ」の経営戦略とマッチさせた標語が張り出されているそうです。(10/8・日経)・・勝負事に格好なんか付けづ、金メダルを獲れって、分かりやすくて良いじゃないですか。
一番になるための支援は会社側が専任コーチや器具の技術者などサポート体制を徹底。グループ社員3700名が後援会組織に加入、年会費一人1200円を拠出して応援する。そして、バンクーバー五輪でスピードスケートで銀メダルを獲得した選手には1000万円、銅メダルには600万円の報奨金が贈られ、抜群の配慮です。これなら選手も頑張れますね。
ソチ冬季五輪でも金メダルを取れば「家一軒建つくらいの報奨金はだす」と鼻息も荒い。企業がスポーツ部を持つ理由に理屈はいらないと思います。この企業のように「生活の心配はするな。まず勝て。勝たなければ生活も何もない」「メダルを取って国民を喜ばす感情は何とも言えない。お金には代え難い。スポーツは国民に喜びや希望を与えるものでなければならない」と、結果こそすべての勝利至上主義・・・企業経営に通じ分かりやすくて良い。
スポーツは神聖なものお金で判断するのはおかしいなどという人に限って、国際競技でメダルを要求する。そんな矛盾にズバリと応え、環境を整える。そんなシンプルな企業が出てきてこそ、日本のスポーツは強くなると思います。「ルナ」ちゃんの将来がいかほどになるのかは・・
神のみぞ知るのだが、安心して、十二分な活躍のできる環境を整えるのが大人の役目ではないかそうしないと、月に金メダルは輝かないと思います。Goto
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